フランス西部ナント(Nantes)にあるサン・ピエール・サン・ポール大聖堂(Cathedral of St Peter and St Paul)の火災をめぐり、フランスの司法当局が7月25日、聖堂のボランティアをしていた男性を放火の疑いで逮捕した。フランス国内での報道によると、男性はルワンダ国籍で39歳。
大聖堂は1434年に建設が始まり、457年かけて1891年に完成したゴシック様式の司教座聖堂。今回の火災では、1621年にジャック・ジラルデ(Jacques Girardet)によって建造された大オルガン(パイプ総数5,500本)はじめ、聖堂内にある貴重な工芸品や絵画が焼失した。
大オルガンは1784年にフランソワ=アンリ・クリコ(François- Henri Cliquot)によって修復、拡張されたもので、フランス革命や第2次世界大戦の空襲も免れてきた歴的建造物。火災の熱で錫と鉛で造られているパイプは溶解してしまっているという。
写真:Diocèse de Nantes
ナント発 〓 大聖堂火災でボランティアの男、放火認める
2020/07/27
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