訃報 〓 エツィオ・ボッソ(48)イタリアのピアニスト、作曲家、指揮者

2020/05/15
【最終更新日】2023/02/16

ピアニスト、指揮者、作曲家として活躍していたイタリアのエツィオ・ボッソ(Ezio Bosso)が5月15日ボローニャで亡くなった。48歳だった。2011年から脳腫瘍の手術を受けて以来、神経変性疾患が悪化、昨年秋からはピアニストとしての活動を止めていた。

トリノで生まれ。ウィーンでコントラバス、作曲、指揮を学んだ後、ヨーロッパ室内管弦楽団、ルツェルン音楽祭管弦楽団などで活動。その後、イタリアのオーケストラで指揮を始め、プッチーニ・フェスティバルなどの音楽祭でも指揮。2017年からはトリエステのヴェルディ劇場の専属指揮者の一人だった。

2016年にはサンレモ音楽祭にも出演。そのライヴが人気に火をつけ、2017年にSony Classicalからリリースされたアルバム「The 12th Room」がイタリアだけで5万枚を売り上げた。2017年には「ストラディヴァリ・フェスティヴァル室内管弦楽団」を設立。2018年には欧州議会に招かれている。

作曲家としては、ガブリエーレ・サルヴァトーレス監督作品『ぼくは怖くない=Io non ho paura』の音楽を担当。バレエの音楽も手掛け、《Murmurtaion》はウィーン国立歌劇場、ロイヤル・オペラハウス、シャトレ劇場などで上演されている。

写真:Sony Classical







関連記事

  1. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新制作の《椿姫》をストリーミング配信

  2. フランクフルト発 〓 ジョナサン・ノットがユンゲ・ドイチェ・フィルとの契約を延長

  3. ベルリン発 〓 ベンゲロフがストリーミング・サービスを開始

  4. ハノーファー発 〓 州立劇場の次期音楽総監督にステファン・ジリアス

  5. ニューヨーク発 〓 全米は3月いっぱい公演キャンセル、アンドレ・リュウもツアー中止

  6. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラがワーグナー《リエンツィ》をストリーミング配信

  7. ペーザロ発 〓 ロッシーニ・オペラ・フェスティバルが2023年の公演ラインナップを発表

  8. ベルリン発 〓 ドイツは4月19日までの公演をキャンセル、州立歌劇場の音楽祭「フェストターゲ」は中止

  9. ミラノ発 〓 クリスティアン・ティーレマンが代役で久々にスカラ・フィルの指揮台に

  10. ノヴァーラ発 〓 再興「グィド・カンテルリ国際指揮者コンクール」で韓国のミンギュウ・ソンが優勝

  11. 訃報 〓 ナイジェル・ロジャース(86)英国のテノール歌手

  12. ロサンゼルス発 〓 ジェームズ・コンロンがロサンゼルス・オペラとの契約を延長

  13. バルセロナ発 〓 アラーニャ、クルザク夫妻がリセウ大劇場の《トスカ》から撤退、理由は「卑猥な演出」

  14. ワシントン発 〓 クリスティーン・ゴーキーにフランス政府の芸術文化勲章シュヴァリエ章

  15. フィレンツェ発 〓 フィレンツェ歌劇場でもオーケストラがストライキに突入、《椿姫》の最終公演はメータがピアノを指揮

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。