ウィーン発 〓 国立歌劇場の「オーパンバル」にアイーダ・ガリフッリーナとピョートル・ベチャワが出演

2020/01/18

ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)が2月に行う「オーパンバル=Opernball」の出演者を発表した。それによると、出演するのはソプラノのアイーダ・ガリフッリーナ(Aida Garifullina)とテノールのピョートル・ベチャワ(Piotr Beczala)の二人。ガリフッリーナは《椿姫》、ベチャワは《トスカ》からアリアを歌うという。オーケストラはウィーン国立歌劇場管弦楽団、指挥はダニエル・ハーディング(Daniel Harding)。

ウィーンの「オーパンバル」は国立歌劇場で毎年2月灰の水曜日の前の木曜日に行われる舞踏会。ヨーロッパで最も格式高いダンス・パーティの一つ。創設はオーストリア=ハンガリー帝国時代の1877年と古く、第二次世界大戦を挟んで1956年に復活した。現在は審査を通れば一般人でも参加できるようになり、ダンス教室に通っている17歳~24歳の男女150組300人がオーディションで選ばれている。当日は歌劇場の平土間の客席が取り外されて舞台の高さと同じにしてダンスフロアが造られる。舞踏会は午後10時に始まり、翌朝5時に終了する。

写真:Wiener Staatsoper






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