プラハ国立歌劇場(Prague State Opera)の約3年にわたる改修工事が終わり、5日に再開場を祝うコンサートが行われる。1888年に「新ドイツ劇場=Neues Deutsches Theater」として開場した建物。設立の背景にはドイツ語によるオペラの上演を求めるドイツ系住民の運動があり、彼らが結成した「ドイツ劇場組合」が運営を担った。グスタフ・マーラー、カール・ムック、オットー・クレンペラー、ジョージ・セルらが歴代の音楽監督を務めた名門。
第二次世界大戦後、劇場はチェコスロヴァキアの国家所有となり、1949年には「スメタナ劇場」と改名、やがて国民劇場の傘下に入り、1992年に現在の「プラハ国立歌劇場」となった。大規模な改修工事は1970年代に行われて以来で、今回は13億コルナ(約62億円)が投じられ、オリジナルの緞帳の復元も行われた。緞帳は1945年に焼失している。また、約1000の客席全てにタッチ・スクリーンを取り付けるなどの近代化工事も行われている。
写真:Prague State Opera
プラハ発 〓 プラハ国立歌劇場がリニューアル・オープン
2020/01/05
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