スイスのルツェルン・フェスティバル(Lucerne Festival)が2025年の公演ラインナップを発表した。2025年は8月12日から9月14日の開催。1999年から音楽祭の芸術監督を務めてきたミヒャエル・ヘフリガーの最後のシーズンとなる。テーマ「オープン・エンド」で、アカデミーの創設者であり、生誕100周年を迎えるピエール・ブーレーズにも焦点を当てている。
話題の一つはサイモン・ラトルの音楽祭デビュー。ルツェルン祝祭管弦楽団を指揮して、ショスタコーヴィチの交響曲第1番、マーラーの《大地の歌》を指揮する。ソリストには、テノールのクレイ・ヒレイ、メゾ・ソプラノのマグダレーナ・コジェナーが起用される。ラトルの他、祝祭管を指揮するのは音楽監督のリッカルド・シャイー、アンドレス・オロスコ=エストラーダ、ヤニック・ネゼ=セガンという顔ぶれ。
音楽祭の“売り”であるオーケストラの競演は2025年も壮観の一言。以下の顔ぶれが顔を揃える。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:キリル・ペトレンコ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:フランツ・ヴェルザー=メスト)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(指揮:クラウス・マケラ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:ヴァシリー・ペトレンコ)
ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団(指揮:ダニエル・バレンボイム)
スカラ座管弦楽団(指揮:リッカルド・シャイー)
フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団(指揮:ミルガ・グラジニーテ=ティーラ)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団(指揮:カリーナ・カネラキス)
パリ管弦楽団(指揮:エサ=ペッカ・サロネン)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(指揮:ラハフ・シャニ)
ルツェルン交響楽団(指揮:ミヒャエル・ザンデルリング)
ウクライナ自由オーケストラ(指揮:ケリー=リン・ウィルソン)
マーラー室内管弦楽団(指揮:マクシム・エメリャニチェフ)
レ・ザール・フロリサン(指揮:ウィリアム・クリスティ)
ケント・ナガノがドレスデン祝祭管弦楽団とコンチェルト・ケルンを指揮して展開中の「ワーグナー・サイクルズ」プロジェクトは2025年、《ジークフリート》を取り上げる。また、チェチーリア・バルトリとジャンルカ・カプアーノ指揮のモナコ公の音楽家たちはロッシーニ《セビリアの理髪師》を取り上げる。
出演するソリスト陣も蒼々たる顔ぶれが揃う。ピエール=ローラン・エマール、マルタ・アルゲリッチ、リサ・バティアシュヴィリ、イザベル・ファウスト、タベア・ツィンマーマン、アウグスティン・ハーデリヒ、ジャニーヌ・ ヤンセン、ラン・ラン、イーゴリ・レヴィット、アンネ=ゾフィー・ムター、内田光子、アンドラーシュ・シフらが出演する。
写真:Česká filharmonie
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ルツェルン発 〓 ルツェルン音楽祭が2024年夏の公演ラインナップを発表、ラトルが祝祭管振って音楽祭にデビュー
2024/11/18
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