訃報 〓 ディナ・ウゴルスカヤ, ドイツのピアニスト

2019/10/01
【最終更新日】2019/11/02

ドイツの女流ピアニスト、ディナ・ウゴルスカヤ(Dina Ugorskaja)が9月17日、がんで亡くなった。46歳だった。父親はピアニストのアナトール・ウゴルスキ。母親のマヤ・エリクはシェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》のソビエト初演で朗読を担当した音楽学者。ウゴルスカヤは1973年、父親が活動していたソビエト時代のレニングラード(現在のサンクト・ペテルブルク)で生まれた。ウゴルスキは1982年から1990年までレニングラード音楽院の教授を務めた。

父親からピアノの手ほどきを受けた後、1980年からレニングラード音楽院に所属する特別音楽学校で学んだ。7歳でレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団フィルと共演して注目を集める。しかし、1980年後半からの体制改革運動「ペレストロイカ」の流れの中でソビエトでは反ユダヤ主義的な動きが表面化。脅威がウゴルスキと家族に及んできたことから、1990年に一家でドイツ・ベルリンに亡命した。

亡命後、ウゴルスカヤはハンス・アイスラー音楽大学に進み、その後、デトモルト音楽大学へ。そのまま大学に残り、2002年から2007年まで講師を務めた。その後、ソロ活動のかたわら、2016/17シーズンからウィーン国立音楽演劇大学(University of Music and Performing Arts Vienna)に就任、亡くなるまでピアノ科の教授を務めていた。

写真:BR-KLASSIK / Felix Broede


関連記事

  1. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが芸術総監督を退任するバッハラーへ送別コンサート、ストリーミング配信も

  2. ベルリン発 〓 ダニエル・スタブラヴァの退団を発表、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

  3. ウィーン発 〓 国立歌劇場の字幕サービスに中国語とスペイン語

  4. バイロイト音楽祭 〓 夏の音楽祭のチケットのネット販売を停止

  5. ベルリン発 〓 ドイツのオペラ雑誌「Oper Magazin」が年間賞を発表

  6. ウィーン発 〓 カウフマンが「黄金の市庁舎の男」を受章

  7. ライプツィヒ発 〓 ライプツィヒ市が次の「トーマスカントル」を募集

  8. ブザンソン発 〓 国際指揮者コンクールで沖澤のどかが優勝

  9. コブレンツ発 〓 指揮者ギャリー・ウォーカーが今シーズン限りでライン州立フィルハーモニー管の首席指揮者を退任

  10. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルの2020/2021シーズンが開幕

  11. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  12. バイロイト音楽祭 〓 来年の《さまよえるオランダ人》にオクサーナ・リーニフを起用、女性指揮者は音楽祭初

  13. ニュルンベルク発 〓 演出家が歌手の代役 !?

  14. ベルリン発 〓 ベルリン・シュターツカペレが無料の“出前コンサート”

  15. ライプチヒ発 〓 ライプチヒ歌劇場が2022年にワーグナー音楽祭、13の歌劇と楽劇を集中上演

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。