東京発 〓 日本音楽財団が「フォイアマン」をカミーユ・トマに貸与

2019/09/28
【最終更新日】2019/10/17

日本音楽財団が24日、所有するストラディヴァリウス1730年製チェロ「フォイアマン」をチェロ奏者カミーユ・トマ(Camille Thomas)に貸与したと発表した。トマは1988年、パリの生まれ。パリ音楽院、ハンス・アイスラー音楽大学、ヴァイマル音楽大学で学び、2014年に欧州連合主催のコンクールで優勝、フランスの「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク」新人賞を獲得。ドイツ・グラモフォンと専属契約を結んでいる俊英。

貸与された「フォイアマン」は、世界的なチェロ奏者エマヌエル・フォイアマン(1902-1942)が1934年に購入。長年にわたり演奏活動や録音に使用したことからこの名前で呼ばれている。彼の没後、米国収集家を経て、1956年からチェロ奏者アルド・パリゾ(1918-2018)が所有、1996年に日本音楽財団が購入した。財団はスティーブン・イッサーリスなどに貸与していた。名工アントニオ・ストラディヴァリが製作したうち、現存するチェロは約50挺とされる。

写真:facebook.com/CamilleThomasCellist/


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