神奈川県立音楽堂(Kanagawa Prefectural Music Hall)の改修工事が終わり、6月1日にリニューアル・オープンことになった。横浜・桜木町から紅葉坂を登り切ったところにある県立音楽堂は1954年、公立施設としては日本初の本格的な音楽専用ホールとして開館。ロンドンのロイヤル・フェスティバルホールをモデルに設計され、最高の音響効果をあげるようホールの壁面には木材が使われ、その響きは国際的に高い評価を受けている。また、建築そのものも前川國男設計による戦後モダニズム建築の傑作として注目を集め、1998年に建設省「公共建築百選」、1999年には「日本におけるモダン・ムーブメントの建築20選」に選ばれている。
リニューアル後の最初のシーズンとなる2019/20シーズンは、3つのシリーズを柱とする展開。アレクサンドル・デスプラによる室内オペラ《サイレンス》日本初演とヘンデルのオペラ《シッラ》舞台版世界初演を行う「音楽堂室内オペラ・プロジェクト」の他、名門オランダ・バッハ協会管弦楽団の来日公演などを中心とした「音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ」、東京混声合唱団の音楽監督を務める山田和樹による「東混によるフリー・ジャズ」を軸にした「音楽堂アフタヌーン・コンサート」が注目を集める。
写真:Kanagawa Arts Foundation
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横浜発 〓 神奈川県立音楽堂がリニューアル・オープン
2019/04/29
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