今年から新設されるチャイコフスキー国際コンクール(International Tchaikovsky Competition)の「金管楽器部門=Brass」の審査員が発表された。今年行われるコンクールの、全体の委員長は指揮者のワレリー・ゲルギエフ。「金管楽器部門」の審査委員長は、ロンドン交響楽団の首席トロンボーン奏者を経て、イギリス出身の演奏家として初めてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の団員となり、首席奏者を務めたイアン・バウスフィールド(Ian Bousfield)と決まった。発表された審査員は以下のメンバー。
・ティムール・マルティノフ (Timur Martynov)=マリインスキー劇場管弦楽団首席トランペット奏者
・セルゲイ・ナカリャコフ(Sergei Nakariakov)=ロシアのトランペット奏者で、現在はパリを拠点にソリストとして活動
・ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(Radovan Vlatković)=クロアチア出身のホルン奏者で、ベルリン放送交響楽団首席奏者を経てソリストとして活動
チャイコフスキー国際コンクールは1958年の創設。モスクワで開催され、エリザベート王妃国際音楽コンクール、ショパン国際ピアノコンクールと並ぶ、世界三大コンクールの一つと言われ、世界的に最も権威のあるコンクールの一つ。創設時はピアノとヴァイオリン部門だけだったが、1962年開催の第2回から「チェロ部門」が、1966年から「声楽部門」が、1990年からヴァイオリンの製作技術を競う「ヴァイオリン製作者部門」が設けられている。基本的には4年に一度行われており、2019年の第16回は6月17日から29日に行われる予定。
写真:University of Colorado at Boulder
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モスクワ発 〓 チャイコフスキー国際コンクールの「金管楽器部門」の審査員発表
2019/02/25
【最終更新日】2019/02/28
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