ベルリン発 〓 演出家のバリー・コスキーが契約延長せず

2019/01/30

ベルリンのコーミッシェ・オーパー(Komische Oper Berlin)の総裁を務めている演出家のバリー・コスキー(Barrie Kosky)が、契約が切れる2022年で退任することを明らかにした。コーミッシェ・オーパーには2012年からアンドレアス・ホモキの後任として迎えられた。

コスキーは1967年、オーストラリア・メルボルン生まれの51歳。祖父の代にヨーロッパからオーストラリアに亡命したユダヤ系の家系で、本人はゲイであることを公表している。演劇を学んだ後、メルボルン大学で音楽を学び、オーストラリアで演出家として活動した後、2000年代に入って活動の舞台をヨーロッパに広げた。

ヨーロッパに来てからの活躍は目覚ましく、過去の受賞多数。2018年は、英国を拠点にした音楽サイト「Bachtrack」が年度ランキングで、「最も忙しい演出家」の1位をデイヴィッド・マクヴィカーと分け合っている。年間の公演数は121公演。また、ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト=Opernwelt」で、彼が演出したバイロイト音楽祭の《ニュルンベルクのマイスタージンガー》が「公演オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。

写真:Komische Oper Berlin / Jan Windszus


関連記事

  1. ブレゲンツ音楽祭 〓 2021年、2022年はホモキ演出の《蝶々夫人》

  2. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・オペラが2019/2020シーズンのラインナップを発表

  3. ローマ発 〓 映画音楽の大御所モリコーネが引退?

  4. ヌスドルフ発 〓 作曲家ワーグナーの最後の孫が死去

  5. ローマ発 〓 ゼフィレッリ、96歳になる2020年に《リゴレット》を演出へ

  6. ボルチモア発 〓 メリーランド州がボルチモア交響楽団を支援

  7. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が2019/2020シーズンの上演ラインナップを発表

  8. モスクワ発 〓 チャイコフスキー国際コンクールに異変!?

  9. ベルリン音楽祭 〓 2018年の音楽祭のプログラムを発表

  10. エディンバラ発 〓 エディンバラ国際フェスティバルが2018年の公演ラインナップを発表

  11. ブレゲンツ音楽祭 〓 公演DVD発売:2017 – 2018年の《カルメン》

  12. ゴーリッシュ発 〓 アンドリス・ネルソンスに2018年の年間賞

  13. ワルシャワ発 〓 もう一つの「ショパン・コンクール」創設

  14. ハンブルク発 〓 ハンブルク国際音楽祭が2019年のスケジュールを発表

  15. ロンドン発 〓 トーマス・アレンがオペラから引退

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。