ローマ発 〓 映画音楽の大御所モリコーネが引退?

2018/09/24

映画音楽を数多く手掛けてきたイタリアの作曲家エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)が先日、イタリアの日刊紙「コリエーレ・デラ・セーラ=Corriere della Sera」のインタビューの中で、映画音楽はもう書かないと発言して周囲をやきもきさせている。モリコーネは1928年、ローマ生まれ。今年の11月で90歳を迎える。これまで500本以上の映画のサウンド・トラックを書いてきた大御所。ただ、クラシック音楽の作曲は続ける予定で、いまは2人のピアノとヴァイオリンのための作品の完成をめざしているという。

モリコーネはローマのサンタ・チェチーリア音楽院でゴッフレド・ペトラッシに作曲技法を学んだ後、1950年代末から映画やテレビの音楽の道に入り、1960年代のいわゆる「マカロニ・ウェスタン」の作品の音楽でその名を知られるようになり、1986年の映画「ミッション」の音楽で名声を確立。1987年には映画「アンタッチャブル」の音楽でグラミー賞を受賞し、1989年には映画「ニュー・シネマ・パラダイス」が世界的なヒットとなった。日本でも、2003年のNHK大河ドラマ「武蔵-MUSASHI」の音楽を手掛けている。

アメリカ映画の音楽を手掛ける機会も多く、アカデミー賞の作曲賞へのノミネートは「天国の日々」=1978年、「ミッション」=1986年、「アンタッチャブル=1987年 、「バグジー」=1991年 、「マレーナ」=2000年、の5回。2007年には、第79回アカデミー賞の名誉賞を受賞。そして2016年、「ヘイトフル・エイト」の音楽でついに第88回アカデミー賞作曲賞を受賞した。アカデミー賞以外にも、ゴールデン・グローブ賞を3回、英国アカデミー賞を5回、イタリアの映画賞ダヴィッド・ディ・ドナテッロ(David di Donatello)賞を10回、それにポーラー賞を受賞している。

写真:Ennio Morricone.com


関連記事

  1. ベルリン発 〓 イ・ジユンがベルリン・シュターツカペレのコンサートマスターに

  2. ライプチヒ発 〓 コープマンがバッハ資料財団の新しい会長に

  3. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・オペラが2019/2020シーズンのラインナップを発表

  4. ゴーリッシュ発 〓 アンドリス・ネルソンスに2018年の年間賞

  5. モントルー・ヴヴェイ9月音楽祭 〓 アルゲリッチがデュトワに助け船

  6. ロンドン発 〓 テノールのキム・ベグリーがオペラからの引退を発表

  7. ザルツブルク音楽祭 〓 話題作《サロメ》を29日未明にストリーミング配信

  8. アムステルダム発 〓 ノセダが代役でロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に思わぬデビュー

  9. バーミンガム発 〓 ミルガ・グラジニーテ=ティーラが契約を延長

  10. テルアビブ発 〓 メータがイスラエル・フィルと“さよならコンサート”

  11. ストックホルム発 〓 スウェーデン放送響がハーディングとの契約を延長

  12. デトロイト発 〓 フォード・コレクションがストラディバリウス「ルージュモン」をデトロイト交響楽団に貸与

  13. PMF 〓 ゲルギエフ指揮で2020年にオペラを上演

  14. ヴェローナ音楽祭 〓 2019年のスケジュール発表

  15. 武生国際音楽祭 〓 音楽監督の細川俊夫が「国際交流基金賞」を受賞

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。