ジュネーブ発 〓 ジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門が終了

2018/11/10

ジュネーブ国際音楽コンクール(Geneva International Music Competition)ピアノ部門の本選が8日に行われ、ロシアのドミトリー・シシキン(Dmitry Shishkin, 26, 写真左)、フランスのテオ・フシュヌレ(Théo Fouchenneret, 24, 写真右)が1位を分け合った。3位はタイのサン・ジッタカーン(San JIttakarn, 25, 写真中)。シシキンは2015年ショパン国際コンクールの6位で、聴衆賞などいくつかの副賞も受賞した。

コンクールの創設は1939年。その後はほぼ毎年開催されているが、なかなか優勝者を出さない権威あるコンクールとして知られる。歴代の優勝者にはアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、ゲオルク・ショルティ、フリードリヒ・グルダ、マルタ・アルゲリッチ、オーレル・ニコレ、ハインツ・ホリガー、モーリス・アンドレなどがいる。現在はピアノ、弦楽四重奏、フルート、クラリネット、チェロ、ヴィオラ、声楽、打楽器、作曲の部門を持つ。

2018年はピアノ部門とクラリネット部門の開催。ピアノ部門には250人が応募。事前審査を経て、15カ国の48名(18-29歳)が予選に進んだ。審査委員長はホアキン・アチュカロで、オルテンス・カルティエ=ブレッソン、ピーター・ドノホー、伊藤恵、ビョルン・レーマン、セドリック・ペシャ、アンドレイ・ピサレフという顔ぶれ。この後、クラリネット部門の本選が14日に行われる。

写真:Geneva International Music Competition / annelaure lechat


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ニューヨーク発 〓 シカゴ響のストライキへの支援の輪広がる

  2. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が2019/2020シーズンの上演ラインナップを発表

  3. ブレゲンツ音楽祭 〓 2021年、2022年はホモキ演出の《蝶々夫人》

  4. グラインドボーン音楽祭 〓 次期芸術監督に演出家のステファン・ラングリッジ

  5. プフォルツハイム発 〓 ダグラス・ボストックが南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団の首席指揮者に

  6. ウィーン発 〓 ルネ・パーペにオーストリア宮廷歌手の称号

  7. ザルツブルク発 〓 イースター音楽祭総裁のペーター・ルジツカに名誉カップ

  8. ベルリン発 〓 イ・ジユンがベルリン・シュターツカペレのコンサートマスターに

  9. シカゴ発 〓 リリック・オペラのストライキが収束へ

  10. ストックホルム発 〓 バリトンのハーゲゴールにセクハラ疑惑、役職辞任

  11. パリ発 〓 ピアニストのランランが結婚

  12. ボローニャ発 〓 ダニエレ・ガッティがモーツァルト管弦楽団の音楽監督に

  13. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立歌劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  14. パリ発 〓 パリ国立オペラの次期総裁にアレクサンダー・ニーフ

  15. サンタンデール音楽祭 〓 2018年の音楽祭プログラムを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。