マインツ発 〓 作曲家イェルク・ヴィトマンに第4回「ロベルト・シューマン」賞

2018/11/03

クラリネット奏者、指揮者、作曲家として活躍するドイツのイェルク・ヴィトマン(Jörg Widmann)に第4回「ロベルト・シューマン賞」が授与された。賞は2012年の創設で、2年ごとにドイツのマインツの科学・文学アカデミーが詩や音楽の分野で優れた業績を残した人物に贈っている。初回の受賞者はピエール・ブーレーズで、2014年はヴォルフガング・リーム、2016年はアリベルト・ライマン。賞金は15,000ユーロ(約193万円)。彼の“絶え間ない好奇心”が高く評価されている。

ヴィトマンは1973年、ミュンヘン生まれ。ミュンヘン音楽演劇大学、ジュリアード音楽院でクラリネットを学び、現在まで多くの指揮者、オーケストラと重ねてきた。その一方、11歳から作曲の勉強を始め、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ、ヴォルフガング・リームらに師事。これまでザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭、ウィーン・コンツェルトハウス、クリーヴランド管弦楽団などのコンポーザー・イン・レジデンスを務めている。2009年からフライブルク音楽院作曲科教授。2017年からアイルランド室内管弦楽団首席指揮者、バレンボイム・サイード・アカデミーの作曲科教授。

写真:Bildquelle: Marco Borggreve


関連記事

  1. ブラティスラヴァ発 〓 スロヴァキア国立劇場の音楽監督が交代

  2. サンクトペテルブルク発 〓 デュトワがサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者に

  3. ニューヨーク発 〓 作曲家のタン・ドゥンがバード音楽院のトップに

  4. タリン発 〓 エストニア国立「アルヴォ・ペルト・センター」がオープン

  5. ピッツバーグ発 〓 ピッツバーグ交響楽団が音楽監督のマンフレート・ホーネックとの契約を延長

  6. [新作オペラ・フラッシュ2018]ザルツブルク音楽祭 〓 サロメ

  7. ローマ発 〓 パッパーノがサンタ・チェチーリア管との契約を延長

  8. グラインドボーン音楽祭 〓 コンクール「オペラ・カップ」終了、優勝はサマンサ・ハンキー

  9. ハンブルク発 〓 ドイツ・グラモフォンが史上初めて女性指揮者と専属契約

  10. ザルツブルク音楽祭 〓 ブルーノ・ガンツが《魔笛》を降板

  11. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・オペラが2019/2020シーズンのラインナップを発表

  12. ヘルシンキ発 〓 スザンナ・マルッキがヘルシンキ・フィルとの契約延長

  13. バイロイト音楽祭 〓 来年2019年にアブダビと東京に引っ越し公演

  14. ラス・パルマス発 〓 「オペラ・ラス・パルマス」が2019シーズンのラインナップを発表

  15. プラハ発 〓 ドミンゴ主宰の「オペラリア2019」が閉幕

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。