ルツェルン音楽祭 〓 2019年の夏の音楽祭の概要を発表

2018/11/02
【最終更新日】2018/11/03

ルツェルン音楽祭が2019年の夏の音楽祭の概要を発表した。それによると、会期は8月16日から9月15日。会期中に100を超えるコンサートが行われる。ルツェルンは8月後半に幕を開けることもあり、欧米の夏の音楽祭の、締め括り的な存在。昔からオーケストラ・コンサートを中心したプログラムが組まれ、彼らの競演で知られてきた。

2019年も、客演するオーケストラは実に多彩。そのアドバンテージを使い、3つのオーケストラによる、チャイコフスキーの後期交響曲連続演奏会が組まれている。音楽祭の座付きオーケストラでリッカルド・シャイーが音楽監督を務めるルツェルン祝祭管弦楽団が4番を、キリル・ペトレンコ率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が5番、ワレリー・ゲルギエフ率いるマリインスキー劇場管弦楽団が6番を受け持つ。もう一つの話題は、楽壇の風雲児テオドール・クルレンツィス率いる「ムジカ・エテルナ」のオーケストラ、合唱団がモーツァルトのダ・ポンテ三部作の上演に挑戦すること。最終夜の《コジ・ファン・トゥッテ》にはチェチーリア・バルトリも加わる。

それ以外にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、マーラー・チェンバー・オーケストラ、ヨーロッパ室内管弦楽団があり、サイモン・ラトル率いるロンドン交響楽団、アンドリス・ネルソンズ率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ズービン・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ダニエル・バレンボイム率いるウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団、ラハフ・シャニ率いるロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団が続々と登場してくる。それらのオーケストラと共演するソリスト陣もまた豪華。

写真:Lucerne Festival


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. モスクワ発 〓 人気ソプラノのアイーダ・ガリフッリーナが料理本を出版

  2. パリ発 〓 シャンゼリゼ劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  3. アムステルダム発 〓 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団がセクハラ疑惑を報じられた首席指揮者のダニエル・ガッティを解任

  4. 北京発 〓 故宮で「ドイツ・グラモフォン」創立120年記念コンサート

  5. ウィーン発 〓 ウィーン交響楽団が次期首席指揮者にオロスコ=エストラーダ

  6. ギュータースロー発 〓 リトアニア国立オペラ宛の《トゥーランドット》の衣装盗まれる

  7. モスクワ発 〓 チャイコフスキー国際コンクールに異変!?

  8. グラフェネッグ音楽祭 〓 2019年の概要を発表

  9. ウィーン発 〓 国立歌劇場管のヴィオラ・セクションのトップにポーランド出身のポプラウスキー

  10. ウィーン発 〓 イシュトヴァーン・ヴァルダイがハインリヒ・シフの後任に

  11. ニューヨーク発 〓 ワーナー・クラシックスが世界初のベルリオーズ作品全集

  12. ボン・ベートーヴェン・フェスティバル 〓 2018年の音楽祭が終了、来年のテーマは「月光」

  13. タングルウッド音楽祭 〓 2019年の音楽祭のスケジュールを発表

  14. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立歌劇場がオンデマンド配信のスケジュールを発表

  15. ボローニャ発 〓 ボローニャ歌劇場が2019年の上演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。