東京発 〓 読売日本交響楽団が次期常任指揮者にヴァイグレ

2018/05/09
【最終更新日】2018/05/10

読売日本交響楽団が9日、2019年4月1日付でドイツ人指揮者セバスティアン・ヴァイグレ(Sebastian Weigle)を第10代常任指揮者に迎えることを発表した。2010年から第9代常任指揮者を務めてきたシルヴァン・カンブルラン(Sylvain Cambreling)が退任後、桂冠指揮者となることも合わせて発表された。ヴァイグレの任期は当面、2022年3月末までの3年間。読売日本交響楽団は「ヴァイグレ氏のドイツ音楽を中心とした広いレパートリーと確かな音楽性を高く評価。さらなる芸術性向上にもつながることを期待している」としている。

ヴァイグレは1961年、ドイツ・ベルリン生まれ。東ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でホルン、ピアノ、指揮を学んだ後、東独時代のベルリン国立歌劇場管弦楽団で首席ホルン奏者を15年間務めた後、指揮者に転身。世界各地の歌劇場で活躍を続け、2007年にはバイロイト音楽祭にも客演。スペイン・バルセロナのリセウ大劇場の音楽総監督を経て、2008年からはフランクフルト歌劇場の音楽総監督を務めている。読売日本交響楽団には2016年に初めて客演、2017年7月には東京二期会の《ばらの騎士》で共演している。

写真:Michael Lewin

関連記事

  1. セイジ・オザワ松本フェスティバル 〓 小澤征爾が指揮予定の3公演を降板

  2. ボン・ベートーヴェン・フェスティバル 〓 2018年の音楽祭が終了、来年のテーマは「月光」

  3. バーデン=バーデン音楽祭 〓 ネトレプコ、エイヴァゾフ夫妻が《アドリアーナ・ルクヴルール》を降板

  4. マンチェスター発 〓 BBCフィルハーモニックの次期音楽監督にオメール・メイア・ヴェルバー

  5. 訃報 〓 ゲルト・ザイフェルト(88)ドイツのホルン奏者

  6. ストックホルム発 〓 ヴァイオリンのアンネ=ゾフィー・ムターに「ポーラー音楽賞」

  7. ローマ発 〓 ゼフィレッリ、96歳になる2020年に《リゴレット》を演出へ

  8. オーハイ音楽祭 〓 ソプラノのバーバラ・ハニガンがグラミー賞「ベスト・クラシック・ソロ・アルバム」を獲得

  9. シカゴ発 〓 シカゴ交響楽団が2019/2020シーズンのラインナップを発表

  10. ウィーン発 〓 ビリャソンが手術で休養

  11. シカゴ発 〓 ムーティーが労働協約めぐり楽団員を擁護

  12. 東京発 〓 日本フィルの首席客演指揮者にシンガポール出身のカーチュン・ウォン

  13. ウィーン発 〓 ウィーン放送交響楽団が首席指揮者にマリン・オールソップ

  14. ストックホルム発 〓 スウェーデン放送響がハーディングとの契約を延長

  15. ミラノ発 〓 スカラ座のペレイラ総裁退任へ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。