モスクワ発 〓 指揮者のクルレンツィスにギリシャ政府がフェニックス勲章

2018/09/30

自ら創設したオーケストラ「ムジカエテルナ」を率いて、楽壇の風雲児として話題を集める指揮者のテオドール・クルレンツィスに28日、ギリシャ政府からフェニックス勲章が贈られた。伝達式はモスクワのギリシャ大使館で行われた。

フェニックス勲章は第2ギリシャ共和国時代の1926年に設けられた勲章で、芸術文学、科学、行政、船舶、商業、産業で優れた業績をあげたギリシャ人、ギリシャの国際的な威信を高めた外国人に人物に贈られている。5段階あり、クルレンツィスにはいきなり3番目の「コマンダー勲章」が贈られた。

クルレンツィスは1972年、ギリシャの首都アテネ生まれの46歳。地元で音楽教育を受けた後、1994年からロシアのサンクトペテルブルク音楽院に留学。そこで名教師イリヤ・ムーシンから指揮法を学んだ。卒業後はサンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団で音楽監督のユーリ・テミルカーノフのアシスタントを務めて研鑽を積んだ。

2004年にシベリアの玄関口ノヴォルシビスクの国立歌劇場の音楽監督に就任して頭角を現し、2010年に退任するまでの間に「ムジカエテルナ」と「ムジカエテルナ室内合唱団」を創設して芸術監督に就任した。2011年からペルミにある国立オペラ・バレエ劇場の芸術監督。2018/2019シーズンから南西ドイツ放送交響楽団の首席指揮者も兼任する。

ノヴォルシビスクで旗揚げした「ムジカエテルナ」は現在、ペルミの国立オペラ・バレエ劇場のオーケストラが加わって再編成され、この夏のザルツブルク音楽祭ではクルレンツィスには率いられ、5夜にわたるベートーヴェンの交響曲全曲演奏会を行っている。

写真:https://www.facebook.com/currentzis


関連記事

  1. 訃報 〓 フランスの名テノール、ミシェル・セネシャル死去

  2. ウィーン発 〓 ビリャソンが手術で休養

  3. シカゴ発 〓 シカゴ響がストに突入!?

  4. ミラノ発 〓 スカラ座が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  5. ミュンヘン発 〓 永田音響設計が「ガスタイク」の音響設計を担当

  6. リューベック発 〓 リューベック歌劇場の音楽総監督にシュテファン・ヴラダー

  7. プラハ発 〓 プラハ国民劇場が次期芸術監督にノルウェー国立オペラの前芸術監督を招聘

  8. バイロイト音楽祭 〓 ゲルギエフが《タンホイザー》の指揮をキャンセル、代役にティーレマン

  9. アントワープ発 〓 フランダース・オペラの音楽監督にアレホ・ペレス

  10. 訃報 〓 指揮者のヘスス・ロペス・コボス死去

  11. トリノ発 〓 RAI国立交響楽団の開幕コンサートをライブ放送

  12. ハンブルク発 〓 難民たちに州立歌劇場が《ナブッコ》のコーラスへの参加呼びかけ

  13. ウィーン発 〓 ジョン・ウィリアムズがウィーン・フィルとのコンサートをキャンセル

  14. シカゴ発 〓 ムーティーが労働協約めぐり楽団員を擁護

  15. ブリュッセ発 〓 モネ劇場が2019/2020シーズンの上演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。