シカゴ交響楽団(Chicago Symphony Orchestra)の楽団員が月曜日11日朝からストライキに突入した。11ヵ月にわたる新しい労働協約締結交渉が合意に至らず、それまでの労働協約が10日で切れたため。楽団員は毎日、午前8時からオーケストラ・ホールのドア前にピケ・ラインを張るという。ストが行われるのは2012年以来。新しい労働協約を締結する交渉をめぐっては、音楽監督を務めるリッカルド・ムーティが経営側に善処を求める公開書簡を送るという事態に発展していた。
争点の中心は、給与のアップ額と年金システムの変更をめぐって。経営側は、年金をめぐっては、音楽家の年金を確定給付制度から直接拠出型制度に移行すると提案。給与については、年間基本給を3シーズンかけて5%アップさせて167,094ドル(約1,858万円)にすると表明していた。また、医療保障をめぐっては、負担額のアップなしに現行の補償を維持するとしている。これに対し組合側は、年金制度の変更自体に反対。給与のアップ額についても、「同等レベルの楽団よりも低く、差が開くばかり」と強く反発、合意に至らなかった。
写真:写真:Chicago Tribune / Antonio Perez
シカゴ発 〓 シカゴ交響楽団の楽団員がストライキに突入
2019/03/11
- コメント: 1
かつての名門 Fritz Reiner率いる名門楽団がそんなことになってついぞ来日公演を
終えたばかりなのに残念至極ですね。なんとかニューヨークso の二の前にならないよう
丸く収まって欲しいものです。かつての名門の指揮者が泣いてしまうではありませんか?