サンクト・ペテルブルクの名門劇場ミハイロフスキー劇場(Mikhailovsky Theatre)が音楽監督にアレヴティナ・ヨッフェ(Alevtina Ioffe)を迎えることを発表した。発表によれば、ロシアのメジャーな歌劇場が音楽監督に女性の指揮者を起用するのは初めて、としている。首席指揮者は別に置くことになるという。
ミハイロフスキー劇場は帝政時代の1833年、オペラとバレエ専用の帝室劇場として開場。ソビエト連邦時代は「マールイ劇場」と呼ばれていた。「マールイ」はロシア語で「小さい」の意味。1930に《鼻》、1934年に《ムツェンスク郡のマクベス夫人》というショスタコーヴィチの作品が、また戦後になって1946年にプロコフィエフの《戦争と平和》の初演の場となった。
ヨッフェはモスクワ生まれの41歳。モクスワ音楽院卒業後、ロシア国内で経験を積み、ヨシュカル・オラの歌劇場の首席指揮者を経て、2008年から2011年にかけてモスクワの国立スタニスラフスキー&ネミロヴィチ・ダンチェンコ音楽劇場の指揮者となり、2011年からはモスクワのナタリア・サッツ青少年劇場の首席指揮者を務めている。
写真:Mikhailovsky Theatre
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サンクト・ペテルブルク発 〓 ミハイロフスキー劇場の音楽監督にアレヴティナ・ヨッフェ、ロシア初の女性音楽監督
2021/02/21
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