ロシア出身のヴァイオリニスト兼指揮者のレフ・マルキズ(Lev Markiz)が4日に亡くなった。92歳だった。モスクワ室内管弦楽団の初代コンサートマスターを務めた後、指揮者に転身。オランダに移住後、新アムステルダム・シンフォニエッタ、ジュネーブ室内管弦楽団の首席指揮者を歴任した。
モスクワ生まれで、モスクワ音楽院でヴァイオリンをユーリ・ヤンケレヴィチに、室内楽をマリア・ユディナに師事。その後、キリル・コンドラシンにオーケストラの指揮を学んだ。1955年、名指揮者ルドルフ・バルシャイがモスクワ室内管弦楽団を設立すると、初代コンサートマスターに就任した。
1964年には自ら室内アンサンブル「モスクワ・ソロイスツ」を主宰、エミール・ギレルス、ダヴィド・オイストラフ、スヴャトスラフ・リヒテル、ギドン・クレーメルといった旧ソ連時代を代表する演奏家たちと共演を重ねた。
1981年、オランダに移住して新アムステルダム・シンフォニエッタを創設、メンデルスゾーンの弦楽交響曲全集、シュニトケ作品などの録音を残した。1997年の離任後は、ジュネーブ室内管弦楽団の首席指揮者に。この3月、孫のベンジャミン・マルキーズ・ギルモアがロンドン交響楽団のリーダーに任命されたばかり。
写真:Collegium Musicum Chamber Orchestra
訃報 〓 レフ・マルキズ(92)ロシア出身のヴァイオリニスト、指揮者
2023/04/06
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