ベルギーの古楽オーケストラ「アニマ・エテルナ=Anima Eterna」が創設者のヨス・ファン・インマゼール(Jos Van Immerseel)を解任した。解任の理由について理事会は「残念ながら攻撃的な態度の継続と契約上の義務の度重なる違反により、彼との協力関係を解消する以外にないという結論に達しました」としている。
インマゼールはアントワープ生まれの78歳。地元の王立音楽院でピアノ、オルガン、チェンバロを学び、ケネス・ギルバートらに師事。その後、アントワープで古楽アンサンブル「コレギウム・ムジクム」を設立し、ルネサンス音楽からロマン派音楽までレパートリーを広げた。
その一方で、1972年より母校の教授を務め、通奏低音とチェンバロの指導に当たってきた。また、パリ高等音楽院やアムステルダムのスウェーリンク音楽院で教壇に立っている。
「アニマ・エテルナ」は1987年、インマゼールがブルージュで創設した団体で、18世紀から19世紀の作品の上演、録音に取り組んできた。モーツァルトのピアノ協奏曲やベートーヴェンやシューベルトの交響曲の演奏や録音で名声を確立、現在では、後期ロマン派の音楽にまでレパートリーを広げている。
写真:WEIGOLD&BÖHM
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ブルージュ発 〓 古楽オーケスト「アニマ・エテルナ」が創設者のヨス・ファン・インマゼールを解任
2024/09/17
【最終更新日】2024/09/26
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