ブルージュ発 〓 古楽オーケスト「アニマ・エテルナ」が創設者のヨス・ファン・インマゼールを解任

2024/09/17
【最終更新日】2024/09/26

ベルギーの古楽オーケストラ「アニマ・エテルナ=Anima Eterna」が創設者のヨス・ファン・インマゼール(Jos Van Immerseel)を解任した。解任の理由について理事会は「残念ながら攻撃的な態度の継続と契約上の義務の度重なる違反により、彼との協力関係を解消する以外にないという結論に達しました」としている。

インマゼールはアントワープ生まれの78歳。地元の王立音楽院でピアノ、オルガン、チェンバロを学び、ケネス・ギルバートらに師事。その後、アントワープで古楽アンサンブル「コレギウム・ムジクム」を設立し、ルネサンス音楽からロマン派音楽までレパートリーを広げた。

その一方で、1972年より母校の教授を務め、通奏低音とチェンバロの指導に当たってきた。また、パリ高等音楽院やアムステルダムのスウェーリンク音楽院で教壇に立っている。

「アニマ・エテルナ」は1987年、インマゼールがブルージュで創設した団体で、18世紀から19世紀の作品の上演、録音に取り組んできた。モーツァルトのピアノ協奏曲やベートーヴェンやシューベルトの交響曲の演奏や録音で名声を確立、現在では、後期ロマン派の音楽にまでレパートリーを広げている。

写真:WEIGOLD&BÖHM


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ベルン発 〓 市立劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  2. ドレスデン発 〓 ザクセン州立歌劇場が2020/2021シーズンの公演をキャンセル

  3. モスクワ発 〓 ドミンゴもボリショイ劇場での今後の出演見合わせ

  4. 東京発 〓 クラシック音楽の専門誌「レコード芸術」が7月号で休刊、70年超の歴史に幕

  5. シュトゥットガルト発 〓 ダン・エッティンガーがシュトゥットガルト・フィルの首席指揮者兼音楽総監督を退任

  6. プロヴディフ発 〓 ソプラノのソーニャ・ヨンチェヴァに名誉市民の称号

  7. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  8. 訃報 〓 ガリーナ・ピサレンコ(88)ロシアのソプラノ歌手

  9. ローマ発 〓 サンタ・チェチーリア国立アカデミー管のコンサートマスターにアンドレア・オビソ

  10. ブルノ発 〓 ブルノ国民劇場がヤナーチェクのオペラ《運命》をライブ・ストリーミング

  11. ボーフム発 〓 ルール・トリエンナーレも中止を発表

  12. ミュンヘン発 〓 ヤンソンス追悼演奏会はメータが指揮

  13. ハンブルク発 〓 州立オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表、音楽総監督ケント・ナガノの最終シーズン

  14. ロンドン発 〓 作曲家の久石譲がロイヤル・フィルの「コンポーザー・イン・アソシエーション」に

  15. モンテカルロ発 〓 ネトレプコが約2ヵ月ぶりにオペラの舞台に、4回目の声明でロシアでの出演を否定

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。