英国を代表する作曲家で指揮者としても活動したオリヴァー・ナッセン(Oliver Knussen)が8日に亡くなった。66歳だった。
ナッセンは1952年、英国グラスゴー生まれ。父親はロンドン交響楽団の首席コントラバス奏者だった。ジョン・ランバートに作曲を学び、16歳でロンドン交響楽団を指揮して自作の交響曲第1番を初演して指揮者デビュー。その後、米国のタングルウッド音楽センターでガンサー・シュラー(Gunther Schuller)に師事した。
代表作として交響曲第3番、絵本作家のモーリス・センダックと共同制作した2児のためのオペラ《かいじゅうたちのいるところ》、室内楽では《声なき歌》などがある。
1986年から1998年までタングルウッド音楽センターで現代音楽部門の部長を務めた他、英国のオールドバラ音楽祭のアーティスティック・ディレクター(1983 – 1998)、オランダのハーグ・レジデンティ管弦楽団の首席客演指揮者(1992 – 1996)、ロンドン・シンフォニエッタの音楽監督(1998 – 2002)などを歴任。最近までバーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ、BBC交響楽団及びサウスバンク・センターの要職を務め、現代音楽界をリードしていた。
写真:Harrison Parrott / Ivor Novello Award
訃報 〓 オリヴァー・ナッセン(66)英国の作曲家
2018/07/09
【最終更新日】2023/02/06
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