エクス=アン=プロヴァンス音楽祭 〓 2019年のプログラムを早くも発表

2018/07/28
【最終更新日】2018/07/29

7月3日に開幕した南仏エクス=アン=プロヴァンス音楽祭(Festival International d’Art Lyrique d’Aix-en-Provence)が早くも、2019年の音楽祭の中核プログラムを発表した。音楽祭は今年、オランダ国立オペラの芸術監督を退任したピエール・アウディを総監督に迎えたばかり。任期1年目のラインアップに注目が集まっていた。アウディは1957年、レバノン・ベイルート生まれの演出家。パリを経て、17歳で英国に移住、オックスフォード大学で学んでいる。79年にロンドンのイズリントンにアルメイダ劇場を自ら創設して多くの舞台を手掛け、88年からオランダ国立オペラの芸術監督を務め(-2018)。2005年からはオランダ・フェスティヴァルの芸術監督(2005-2014)、2015年からはニューヨークのパークアベニューアルモニーの芸術監督も兼任してきた大御所。2019年の音楽祭の概要は以下の通り。

モーツァルト《レクイエム》
=ロメオ・カステルッチの演出、若手気鋭古楽指揮者ラファエル・ピションと彼が率いる「ピグマリオン」のアンサンブルと合唱団などによる演奏。


プッチーニ《トスカ》
=ダニエレ・ルスティオーニが手兵のリヨン国立オペラを率いての公演。クリストフ・オノレの新演出。


ワイル《マハゴニー市の興亡》
=エサ=ペッカ・サロネンが英国のフィルハーモニア管弦楽団、「ピグマリオン」合唱団を指揮する。イヴォ・ヴァン・ホーヴェの新演出。


リーム《ヤーコブ・レンツ=狂ってゆくレンツ》
=オペラ《ヤーコブ・レンツ=狂ってゆくレンツ》はヴォルフガング・リーム(1952-)の室内オペラ第2番で(1977/78)、今回がフランス初演。演奏はインゴ・メッツマッハー指揮のアンサンブル・モデルン。演出はアンドレア・ブレス。


マオール《The Sleeping Thousand》
=世界初演。《The Sleeping Thousand》は、イスラエルの作曲家アダム・マオール(1983-)による、イスラエルとパレスチナの紛争についてのヘブライ語のオペラ。演出、脚本はヨナタン・レヴィ。


写真:Festival International d’Art Lyrique d’Aix-en-Provence / Pascal Victor


    詳細はこちら ▷


関連記事

  1. ザルツブルク音楽祭 〓 話題作《サロメ》を29日未明にストリーミング配信

  2. [ 新作オペラFLASH 2018 ]ザルツブルク音楽祭 〓 魔笛

  3. ウィーン発 〓 ズービン・メータがウィーン・フィルをキャンセル

  4. パリ発 〓 シャンゼリゼ劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  5. バーデン=バーデン音楽祭 〓 バーデン=バーデン祝祭劇場、2018/2019シーズンのラインナップを発表

  6. ロサンゼルス発 〓 ギレンホール主演でバーンスタインの生涯を映画化

  7. ウィーン発 〓 メータが「オペルンバル」の指揮をキャンセル

  8. ストックホルム発 〓 ヴァイオリンのアンネ=ゾフィー・ムターに「ポーラー音楽賞」

  9. バルセロナ発 〓 リセウ劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  10. モスクワ発 〓 新ホールの落成ガラ・コンサートをストリーミング配信、指揮はゲルギエフ

  11. 東京発 〓 ロイヤル・オペラ、日本ツアーの詳細決まる

  12. トゥールーズ発 〓 キャピトル劇場が2018/2019シーズンのラインナップを発表

  13. ワシントン発 〓 作曲家フィリップ・グラスがケネディ・センター名誉賞を受賞

  14. ローマ発 〓 アルゲリッチにイタリア共和国功労勲章

  15. ラス・パルマス発 〓 「オペラ・ラス・パルマス」が2019シーズンのラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。