[ 新作オペラFLASH 2018 ]ザルツブルク音楽祭 〓 スペードの女王

2018/08/08
【最終更新日】2018/08/17

2016年のオランダ国立オペラの《スペードの女王》は大成功を収めた(演出はステファン・ヘアハイム)。ピットに入っていたのは、ヤンソンス指揮のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。それだけに周囲の期待は高かった。心配の種は、過激な演出で鳴らしてきた鬼才ノイエンフェルスが演出を手掛ける点。彼が手掛けた2001年の音楽祭の《こうもり》は途中退場者も出て、終わっ大ブーイングの嵐にさらされて騒動になっている。ところが今回は、打って変わって極めてオーソドックスな舞台という評判。ブーイングはほとんどなかったという。ヤンソンスの音楽づくりはさらに緻密さを増し、ゲルマン役のヨヴァノヴィッチ、リーザ役のムラベーヴァの熱唱も絶賛されている。もちろん、最も喝采を浴びたのが、8月に75歳を迎える大ベテランのシュヴァルツだったことは言うまでもない。

初日:8月5日 … 祝祭大劇場
[演出]ハンス・ノイエンフェルス
[出演]エフゲニア・ムラベーヴァ(リーザ)
    ブランダン・ジョヴァノヴィッチ(ゲルマン)
    イーゴリ・ゴロヴァテンコ(エレツキー公爵)
    ハンナ・シュヴァルツ(伯爵夫人)
    ヴラジスラフ・スリムスキー(トムスキー伯爵)
[指揮]マリス・ヤンソンス
[演奏]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

写真:Salzburger Festspiele / Monika Rittershaus


    音楽祭のサイトへ ▷

関連記事

  1. マドリード発 〓 サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルのホールが「テレサ・ベルガンサ・オーディトリアム」に

  2. ブダペスト発 〓 ハンガリー国立歌劇場が初の米国ツアー

  3. ロンドン発 〓 グラモフォン・アワード2018決定

  4. ロサンゼルス発 〓 ドミンゴのセクハラ疑惑に対応二分

  5. 広島発 〓 広島交響楽団が2019年度の公演ラインナップを発表

  6. BBCプロムス 〓 2018年の音楽祭プログラムを発表

  7. ヒューストン発 〓 ヒューストン・グランド・オペラが首席客演指揮者にキム・ウンソン

  8. ベルリン発 〓 演出家のバリー・コスキーが契約延長せず

  9. オタワ発 〓 ワリス・ジウンタが「ジョン・フリーダ」のCMに

  10. ギュータースロー発 〓 リトアニア国立オペラ宛の《トゥーランドット》の衣装盗まれる

  11. ヴェルディ・フェスティバル 〓 2019年は4作品を上演

  12. [ 新作オペラFLASH 2018 ]ミュンヘン・オペラ・フェスティバル 〓 パルジファル

  13. ダラス発 〓 ダラス・オペラが2019/2020シーズンのラインナップを発表

  14. ロサンゼルス発 〓 9月公開の映画「Bel Canto」にルネ・フレミング

  15. ロンドン発 〓 18歳のチェリスト、カネー=メイソンのデビュー・アルバムが快走

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。