スイスのジュネーブ大劇場、パリ国立オペラの総裁を歴任したユーグ・ガル(Hugues Gall)が25日に亡くなったと、彼が会員を務めていたアカデミー・デ・ボザールが発表した。84歳だった。
フランス北部ノルマンディー地方の港街オンフルール生まれで、パリ政治学院とソルボンヌ大学でドイツ文学を学んだ後、農務省で官僚としてのキャリアをスタート。続いて、国民教育省でバカロレアの音楽部門を創設。その後、パリ国立オペラでロルフ・リーバーマンのアシスタントを務め(1973ー1980)、文化行政に大きく関わることになった。
1980年にジュネーブ大劇場の総裁に就任。1995年に退任すると、すぐに古巣のパリ国立オペラ総裁に呼び戻された。大抜擢されて音楽監督に就任したミョンフン・チョンが前年に突然辞任する騒ぎがあり、その混乱を収拾して2004年で退任、後任にはジェラール・モルティエが起用された。
写真:l’Académie des beaux-arts
訃報 〓 ユーグ・ガル(84)元ジュネーブ大劇場総裁 / 元パリ国立オペラ総裁
2024/05/27
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