訃報 〓 クラウス・トゥーネマン(88)ドイツのファゴット奏者

2025/09/01

ドイツのファゴット奏者クラウス・トゥーネマン(Klaus Thunemann)が8月29日に亡くなった。88歳だった。20世紀を代表するファゴット奏者の一人で、ハンブルクの北ドイツ放送交響楽団(現在のNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団)の首席奏者を務めた後、ソリストとして活躍した。

1937年、マクデブルクの生まれ。ピアノに続いてファゴットを学び、ベルリン音楽大学でウィリー・フグマンに師事した。卒業して北ドイツ放送響に入団、1962年から1978年まで首席奏者を務めた。同時に室内楽やソリストとしても活発に活動。1970年代にはエーバーハルト・ヴェーバーらジャズ奏者らとも共演した。

また、録音では、ピアノのアルフレッド・ブレンデル、オーボエのハインツ・ホリガー、室内楽団イ・ムジチといったアーティストと数多く共演。「フィリップス」や「ドイツ・グラモフォン」などのレーベルに、ヴィヴァルディやモーツァルトらのファゴット作品の名録音を数多く残している。

後進の指導にも熱心で、ハノーファー音楽演劇メディア大学、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学、マドリードのソフィア王妃高等音楽院などで教え、数多くの才能を送り出している。受賞多数で、2006年にはドイツ政府から連邦共和国功労勲章が授与されている。

写真:Klaus Thunemann




関連記事

  1. ライプチヒ発 〓 ライプチヒ歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  2. ドレスデン発 〓 ザクセン州政府がティーレマンと契約延長せず、シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者は2024年まで

  3. 訃報 〓 レイフ・セーゲルスタム(80)フィンランドの指揮者・作曲家

  4. バイロン・ジャニス(95)米国のピアニスト

  5. ケルン発 〓 フランソワ=グザヴィエ・ロトがケルン市の音楽総監督を退任、任期1年残して

  6. フランクフルト発 〓 第9回「ショルティ国際指揮者コンクール」で、中国系ニュージーランド人の吕天贻が優勝

  7. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン響が音楽監督ジョセフ・バスティアンとの契約を延長

  8. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  9. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが「ヨーロッパ・コンサート」の開催地を変更、ウクライナのオデーサからラトビアのリエパーヤへ

  10. ミュンヘン発 〓 ソプラノのニーナ・シュテンメにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  11. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク交響楽団の首席指揮者を今シーズンで退任、カーチュン・ウォン

  12. 訃報 〓 ペーター・シュライアー(84)ドイツのテノール歌手

  13. ライプツィヒ発 〓 2024年の「バッハ・メダル」はアンドレアス・シュタイアーに

  14. ライプツィヒ発 〓 2025年の「バッハ・メダル」はオーボエ奏者のマルセル・ポンセールに

  15. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが家族向けコンサートを国連難民高等弁務官事務所と共催

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。