フランスの夏の音楽祭の代表格、エクス=アン=プロヴァンス音楽祭(Festival International d’Art Lyrique d’Aix-en-Provence)が2023年夏のスケジュールを発表した。2023年は7月4日から24日の日程で行われる。
音楽祭は2023年に創設75周年を迎える。オペラの上演などの舞台作品は6作品で、コンサート形式によるオペラ3作品が上演される。2023年はジョージ・ベンジャミン自ら指揮するオペラ《こんな一日があったら》の世界初演の他、フィリップ・ヴェナブルスのオペラ《革命の狭間の男とその仲間たち》のヨーロッパ初演が控える。
また、サイモン・ラトルが復帰して《ヴォツェック》を指揮する他、クラウス・マケラがパリ管弦楽団を指揮して、ストラヴィンスキーの三大バレエを、映像を駆使して一夜で上演するという企画も登場する。オペラなどのラインナップは以下の通り。
7月4日ー24日
ワイル《三文オペラ》
[演出]トーマス・オスターマイアー
[指揮]マキシム・パスカル(ル・バルコン)
[出演]ヴェロニク・ヴェラ / エルザ・ルポイヴル / クリスチャン・ヘック / ニコラ・ロムー / ベンジャミン・ラヴェルヌ / ノーム・モルゲンシュテルン / ニコラ・シュパン
7月5日ー23日
ジョージ・ベンジャミン《こんな一日があったら》= 世界初演
[演出]ダニエル・ジャンヌトー
[指揮]ジョージ・ベンジャミン(マーラー室内管弦楽団)
[出演]マリアンヌ・クレバッサ / キャメロン・シャーバジ / ファティマ・サイード / ジョン・ブランシー / アンナ・プロハスカ
7月6日ー21日
モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》
[演出]ドミトリー・チャルニャコフ
[指揮]トーマス・ヘンゲルブロック(バルタザール=ノイマン・アンサンブル)
[出演] アグネタ・アイヒェンホルツ / クラウディア・マーンケ / ライナー・トロスト / ラッセル・ブラウン / ゲオルク・ニグル / ニコール・シュヴァリエ
7月7日ー21日
ベルク《ヴォツェック》
[演出]サイモン・マクバーニー
[指揮]サイモン・ラトル(ロンドン交響楽団)
[出演]クリスティアン・ゲルハーヘル / マリン・ビストレム / トーマス・ブロンデル / ブラインドリー・シャラット / ピーター・ホーレ
7月8日ー12日
ストラヴィンスキーのバレエ音楽による「ロシア・バレエ」
[指揮]クラウス・マケラ(パリ管弦楽団)
[映像]レベッカ・ズロトヴスキ / ベルトラン・マンディ / エヴァンゲリア・クラニョッティ
7月8日・9日
フィリップ・ヴェナブルス《革命の狭間の男とその仲間たち》
[演出]テッド・ハフマン
[指揮]イシャニ・ペリンパナヤガム
[出演] 未発表
7月15日
マイアベーア《預言者》= コンサート形式
[指揮]マーク・エルダー(ロンドン交響楽団)
[出演]ジョン・オズボーン / アニタ・ラチヴェリシュヴィリ / マネ・ガロヤン / ジェイムズ・プラット
7月17日
ヴェルディ《オテロ》= コンサート形式
[指揮]ミケーレ・マリオッティ(サン・カルロ劇場管弦楽団)
[出演]マリア・アグレスタ / リュドヴィク・テジエ
7月24日
ドニゼッティ《ランメルモールのルチア》= コンサート形式
[指揮]ダニエレ・ルスティオーニ(リヨン国立オペラ管弦楽団)
[出演]リセッテ・オロペサ / ペネ・パティ / フロリアン・センペイ / ニコラ・クルジャル
写真:Festival International d’Art Lyrique d’Aix-en-Provence
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