ウィーン発 〓 ポーランド出身のウツィア・マジアーがウィーン放送響のコンサートマスターに

2024/03/29

ウィーン放送交響楽団(Radio-Symphonieorchester Wien)がポーランド出身のヴァイオリニスト、ウツィア・マジアー(Łucja Madziar)を第1コンサートマスターを迎えると発表した。マイグレアド・マクランと第1コンサートマスターを兼任する。マジアーは2021年までベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団のコンサートマスターを務めていた。

1981年、ポズナンの生まれ。ロストック音楽院で学び、ドイツのクロスター・シェンタール国際コンクール、クロアチアのヴァーツラフ・フムル国際コンクールで優勝、ウィーンのフリッツ・クライスラー・コンクールにも入賞している。エッセン・フィルハーモニー管弦楽団(2006ー2010)、ニーダーザクセン州立ハノーファー・フィルハーモニー管弦楽団(2010ー2014)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(2015/2016シーズン)を歴任している。

また、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、バイエルン州立歌劇場管弦楽団、ベルリン・シュターツカペレ(ベルリン州立歌劇場管弦楽団)、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、WDR放送管弦楽団など、ドイツを代表するオーケストラに客演コンサートマスターとして出演を重ねてきた。

ソリストとしての活動に加え、室内楽にも積極的に取り組んでおり、ピアノのカタリーナ・セルハイム、チェロのヨハネス・クレブスとハノーファー・ピアノ三重奏団を創立。ボンのベートーヴェン音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭などのヨーロッパや北米の音楽祭に多数出演している。

写真:Staatstheater Hannover


関連記事

  1. オークランド発 〓 「ASBシアター」が「キリ・テ・カナワ劇場」に改名

  2. ザルツブルク音楽祭 〓 バルトリ、聖霊降臨祭音楽祭との契約を延長

  3. ザルツブルク発 〓 夏の音楽祭はプログラムを組み直して開催を模索

  4. サンフランシスコ発 〓 サロネンがサンフランシスコ響の音楽監督を退任、契約が切れる2023/2024シーズンをもって

  5. ヴィースバーデン発 〓 パトリック・ランゲが任期残してヘッセン州立劇場の音楽総監督を退任、芸術総監督との方向性合わず

  6. ライプツィヒ発 〓 指揮者界の最長老ブロムシュテットが今週末、ゲヴァントハウス管を指揮してステージに復帰

  7. マドリッド発 〓 スペイン政府が非常事態を再度宣言、夜間外出禁止

  8. ケルン発 〓 WDR響が首席指揮者のクリスティアン・マチェラルとの契約を延長

  9. ロンドン発 〓 マリン・オールソップがフィルハーモニア管の首席客演指揮者に

  10. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・フィルが2020/2021シーズンのキャンセルを発表、新型コロナウイルスの感染拡大で

  11. 訃報 〓 斎藤雅広(62)日本のピアニスト

  12. リガ発 〓 ラトビア国立響の次期音楽監督兼芸術監督にフィンランドの若手タルモ・ペルトコスキ

  13. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーの次期音楽総監督にジェームズ・ガフィガン、カペルマイスターには八嶋恵利奈

  14. ロンドン発 〓 ヴァイオリニストのジョシュア・ベルが音楽監督を務めるアカデミー室内管との契約を延長

  15. ボルドー発 〓 ミンコフスキがボルドー国立オペラとの契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。