イタリアのパルマで5日、第1回の「トスカニーニ・フェスティバル」が開幕した。パルマは20世紀を代表するイタリアの巨匠指揮者トスカニーニの故郷で、7月12日までの音楽祭ではオペラ1作品を上演、コンサートが16回開かれ、講演会やシンポジウムなどが行われる。
音楽祭はフィレンツェ歌劇場の総監督やヴァッレ・ディートリア音楽祭の芸術監督を歴任してきたアルベルト・トリオラが総裁に就任、指揮者のオメール・メイア・ヴェルバーが音楽監督を務め、パルマを拠点とするアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団がレジデント・オーケストラを務める。開幕の5日はヴェルバーの指揮で、プッチーニの最初のオペラ《妖精ヴィッリ》の元になった《ル・ウィリス》がセレーネ・ザネッティ、ウラディーミル・ストヤノフが出演して上演された。
6月22日には作曲家ヴェルディの故郷として知られるパルマ近郊ブッセートで、「レナータ・テバルディ」の100歳の誕生日を祝う演奏会を開催、バーバラ・フリットリが出演する。また、クロージング・コンサートの指揮はファビオ・ルイージを起用。パルマのドゥオーモ広場で、ベートーヴェンの「第九」を演奏する。
写真:Filarmonica Arturo Toscanini
音楽祭プロフィールはこちら ▷
パルマ発 〓 第1回「トスカニーニ・フェスティバル」が開幕
2022/06/07
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。