札幌交響楽団(Sapporo Symphony Orchestra)が次期首席指揮者にドイツのエリアス・グランディ(Elias Grandy)を迎えると発表した。2024年3月で6年間の契約満了を迎えるスイス人指揮者マティアス・バーメルトの後任で、任期は2025年4月から3年間。
グランディはミュンヘン生まれの43歳。ドイツ人の父親、日本人の母親という家庭で育ち、バーゼル、ミュンヘン、ベルリンでチェロを学び、ミュンヘンのバイエルン放送交響楽団とベルリンのコーミッシェ・オーパーでチェリストを務めた。
その後、2012年からダルムシュタット市立劇場で指揮者としての活動を開始。2015年にハイデルベルク市立劇場の音楽監督に就任している。またこの年、第7回「ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクール」で1位なしの2位という最高位を獲得している。
ミュンヘンは札幌の姉妹都市で、グランディは札幌で毎夏開催されている国際教育音楽祭「PMF=パシフィック・ミュージック・フェスティバル」で学生時代のチェロを、その後、指揮を学んだ経歴を持つなど、札幌との縁は深いという。
札響は北海道唯一のプロ・オーケストラで、1961年の創設。現在74人の音楽家を擁し、キタラ・コンサートホールを本拠地に年間約120回の公演を行っている。グランディの首席指揮者就任と同じ2024年4月から、下野竜也を首席客演指揮者に迎えることも発表された。
写真:Columbia Artists
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札幌発 〓 札響の次期首席指揮者にエリアス・グランディ
2023/10/02
【最終更新日】2024/05/10
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