東京二期会がドイツのボン市立オペラとの共同制作で2月9日から上演する予定だった《影のない女》の上演を断念、代わりに《フィガロの結婚》を上演すると発表した。政府の新型コロナウイルス感染予防措置などにより、外国人スタッフとの協働が不可能なため。
今回の《影のない女》は演出にペーター・コンヴィチュニーを起用。奇才演出家初の《影のない女》で、ボンに先立って東京でワールド・プレミエを迎えることで話題を集めていた。代わって上演される《フィガロの結婚》は2002年の初演で、宮本亞門の二期会演出デビューともなったプロダクション。それまでのオペラ演出の概念を覆すスピード感と躍動感あふれる舞台が人気を博した。
会場は東京文化会館で、9日に初日を迎えた後、11日、12日、13日に行われる。歌手陣はダブルキャストで、アルマヴィーヴァ伯爵に大沼徹と与那城敬、伯爵夫人に大村博美と髙橋絵理、スザンナに宮地江奈と種谷典子、フィガロに萩原潤と近藤圭、ケルビーノに小林由佳、郷家暁子の予定。
指揮は川瀬賢太郎で、ピットには、2022年に創立50周年を迎える新日本フィルハーモニー交響楽団が入る。節目といえば、2022年はまた、宮本にとっては二期会演出デビュー20周年、二期会は創立70周年という年でもある。
写真:Tokyo Nikikai Opera Foundation / Chikashi Saegusa
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東京発 〓 東京二期会が《影のない女》の上演を断念、代わりに宮本亞門演出の《フィガロの結婚》
2022/02/03
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