ナポリ発 〓 裁判所がステファン・リスナーの復職認める、サン・カルロ劇場の総裁ポストめぐり

2023/09/17

ナポリのサン・カルロ劇場総裁を務めていたステファン・リスナー(Stephane Lissner)が6月に70歳を迎えたという理由で突然解任された件をめぐり、イタリアの裁判所が復職を認める判決を出した。劇場はメローニ政権がオペラ財団のトップの年齢制限を70歳とする新法を施行させたことを受け、2025年3月31日の任期満了前にリスナーを解任していた。

イタリアでの報道をまとめると、判決では、裁判所は新たに導入された年齢制限を差別的であると認定、新法は履行が始まっている契約には適用できず、早期の契約解除は違法と判断、復職を求めるリスナーの主張を支持した。リスナーはパリ国立オペラの総裁退任後、2021年から劇場の総裁を務めていた。

劇場はリスナーの解任後、9月1日からローマ歌劇場の総裁やイタリア放送協会(RAI)の最高経営責任者を歴任してきたカルロ・フォルテス(Carlo Fuortes)を後任に迎えている。今後、どちらかが辞任する、あるいは裁判所がフォルテスの任命を違法と認定するのか、オペラ界の注目を集めている。

写真:Andreas Solaro

関連記事

  1. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2026年元旦の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表

  2. ブリュッセル発 〓 NHK交響楽団のヨーロッパ・ツアーが終了

  3. ライプツィヒ発 〓 ゲヴァントハウス管が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表、目玉は「マーラー・フェス」

  4. ギュータースロー発 〓 第20回「新しい声」が終了

  5. ピアチェンツァ発 〓 市立劇場が5月16日の再開場を発表、ドミンゴ、ムーティの出演続く

  6. デュイスブルク発 〓 デュイスブルク・フィルの音楽監督にスイスのシュテファン・ブルニエ

  7. グラインドボーン発 〓 代役の呼び寄せに音楽祭がヘリコプターを手配、老舗の貫禄

  8. 東京発 〓 第34回「高松宮殿下記念世界文化賞」の音楽部門に米国のトランペッター、ウィントン・マルサリス

  9. ブレゲンツ発 〓 フォアアールベルク響が首席指揮者のレオ・マクフォールとの契約を延長

  10. ワルシャワ発 〓 ポーランド国立オペラの次期総監督に世界的な舞台デザイナーのボリス・クドリチカ

  11. ワルシャワ発 〓 第19回「ショパン国際ピアノ・コンクール」の一次予選が終了、40名が二次予選に。日本人ピアニストは5名が進出

  12. ブカレスト発 〓 国立歌劇場が新シーズンの開幕を延期、新型コロナウイルスの感染急拡大で

  13. ベルガモ発 〓 ドニゼッティ・オペラ・フェスティバルがネット上で特別ガラ・コンサート、投稿でドレスアップ度コンテストも

  14. ワルシャワ発 〓 ピアノの名門「ベヒシュタイン」が50年ぶりにショパン国際ピアノ・コンクールの舞台に

  15. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーの次期音楽総監督にジェームズ・ガフィガン、カペルマイスターには八嶋恵利奈

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。