ブリュッセル発 〓 エリザベート国際コンクールのヴァイオリン部門で、ウクライナのドミトロ・ウドヴィチェンコが優勝

2024/06/02

5月6日からベルギーの首都ブリュッセルで行われたエリザベート国際コンクール(Queen Elisabeth Competition)のヴァイオリン部門で、ウクライナのドミトロ・ウドヴィチェンコが優勝した。2位は米国のジョシュア・ブラウン、3位はエリー・チョイ(=崔艾莉)。また、日本のMINAMI(=吉田南)が6位に入賞した。

エリザベート王妃国際音楽コンクールは、チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノ・コンクールと並ぶ世界三大コンクールの一つで、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽の4部門があり、年を変えて開催されている。今年はヴァイオリンで、2025年はピアノ部門、2026年はチェロ部門が開催される。

優勝したウドヴィチェンコはハルキウ生まれの25歳。6歳でハルキウ音楽学校の特別才能クラスに入学、14歳からはドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学のボリス・ガルリツキー教授に師事。2022年からはクロンベルク・アカデミーのクリスチャン・テツラフのクラスで学んでいる。

コンクール出場は多く、最近では2018年「ヨーゼフ・ヨアヒム・コンクール」2位、2022年の「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」で3位、昨年2023年には「モントリオール国際音楽コンクール」で優勝している。

6位のMINAMIは奈良県出身の25才。桐朋女子高等学校音楽科を首席卒業後、ボストンのニューイングランド音楽院修士課程修了。2014年に高校1年生で「日本音楽コンクール」1位、2015年の「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」に最年少入賞。2016年の「モントリオール国際音楽コンクール」でも最年少で3位を獲得している。

写真:Queen Elisabeth International Music Competition


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ブカレスト発 〓 「ジョルジュ・エネスク国際コンクール」のチェロ部門で北村陽が優勝

  2. ロンドン発 〓 「最も忙しい指揮者」は2023年もネルソンス

  3. 訃報 〓 ジェシー・ノーマン(74)米国のソプラノ歌手

  4. ハンブルク発 〓 ハンブルグ交響楽団がアルゲリッチ迎えて「6月音楽祭」を創設

  5. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ・バレエ団の芸術監督にタマラ・ロホ

  6. ミラノ発 〓 スカラ座が新シーズンの概要を発表

  7. ニース発 〓 ニース・フィルの首席指揮者にリオネル・ブランギエ

  8. プレストン発 〓 ドイツの高級車メーカー「ポルシェ」の支援受け、新しいオーケストラが誕生

  9. ベルリン発 〓 劇場とホールの閉鎖は4月中旬まで

  10. トリノ発 〓 RAI国立交響楽団がスペイン・ツアーを中止

  11. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がアイーダ・ガリフッリーナの出演をキャンセル

  12. ホーフ発 〓 ホーフ響の首席指揮者にベルギーの若手マルテイン・デンディーフェル

  13. ロッテルダム発 〓 音楽メッセ「クラシカル・ネクスト」が中止を発表

  14. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場のゲルブ総裁がプーチン大統領を支援する芸術家、大統領の支援を受ける芸術家や組織との関係を断ち切ると発言

  15. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ・オペラの次期音楽監督にキム・ウンソン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。