5月6日からベルギーの首都ブリュッセルで行われたエリザベート国際コンクール(Queen Elisabeth Competition)のヴァイオリン部門で、ウクライナのドミトロ・ウドヴィチェンコが優勝した。2位は米国のジョシュア・ブラウン、3位はエリー・チョイ(=崔艾莉)。また、日本のMINAMI(=吉田南)が6位に入賞した。
エリザベート王妃国際音楽コンクールは、チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノ・コンクールと並ぶ世界三大コンクールの一つで、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽の4部門があり、年を変えて開催されている。今年はヴァイオリンで、2025年はピアノ部門、2026年はチェロ部門が開催される。
優勝したウドヴィチェンコはハルキウ生まれの25歳。6歳でハルキウ音楽学校の特別才能クラスに入学、14歳からはドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学のボリス・ガルリツキー教授に師事。2022年からはクロンベルク・アカデミーのクリスチャン・テツラフのクラスで学んでいる。
コンクール出場は多く、最近では2018年「ヨーゼフ・ヨアヒム・コンクール」2位、2022年の「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」で3位、昨年2023年には「モントリオール国際音楽コンクール」で優勝している。
6位のMINAMIは奈良県出身の25才。桐朋女子高等学校音楽科を首席卒業後、ボストンのニューイングランド音楽院修士課程修了。2014年に高校1年生で「日本音楽コンクール」1位、2015年の「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」に最年少入賞。2016年の「モントリオール国際音楽コンクール」でも最年少で3位を獲得している。
写真:Queen Elisabeth International Music Competition
もっと詳しく ▷
ブリュッセル発 〓 エリザベート国際コンクールのヴァイオリン部門で、ウクライナのドミトロ・ウドヴィチェンコが優勝
2024/06/02
この記事へのコメントはありません。