訃報 〓 アンドリュー・デイヴィス(80)英国の指揮者

2024/04/21
【最終更新日】2024/04/22

英国の指揮者アンドリュー・デイヴィス(Andrew Davis)が4月20日、シカゴで亡くなった。80歳だった。デイヴィスは昨年、白血病と診断され、2ヶ月前から体調が悪化していたという。

ハートフォードシャーの生まれで、ケンブリッジのキングス・カレッジで学び、オルガン奨学生として活躍。その後、指揮活動をスタートさせ、1975年にカナダのトロント交響楽団の音楽監督に就任した(ー1988)。続いて、1988年からは夏の「グラインドボーン・フェスティバル・オペラ」の音楽監督に就任した(ー2000)。

また、翌1989年からはBBC交響楽団の首席指揮者に就任、2000年に退任するまでロンドンの夏の音楽祭「BBCプロムス」では必ず千秋楽の「ラスト・ナイト」に出演、国民的な人気も獲得した。

その後、シカゴ・リリック・オペラ(2000ー2021)、メルボルン交響楽団(2013-2019)の首席指揮者などを歴任。2002年 には《ローエングリン》を指揮してバイロイト音楽祭にもデビューしている。その後も、国際的に著名なオーケストラに客演を重ねていた。今後もシカゴ交響楽団への客演など、予定されていた公演も多い。

レパートリーはバロックからヤナーチェク、メシアン、ブーレーズ、エルガー、ティペット、ブリテンなどの20世紀作品まで幅広く、残された録音も多い。最近になってワーナー・クラシックスから16枚組CDによる回顧コレクションとしてリリースされていた。

1992年に大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受章、1999年には「ナイト・バチェラー」に叙されている。また、2002年には、エリザベス二世の在位50年祝賀行事としてバッキンガム宮殿の庭園で開催されたコンサート「プロム・アット・ザ・パレス」を指揮している。

写真:Dario Acosta


関連記事

  1. 訃報 〓 アリベルト・ライマン(88)ドイツの作曲家

  2. ロサンゼルス発 〓 夏の風物詩「ハリウッドボウル」も開催中止

  3. シカゴ発 〓 シカゴ響の次期首席トロンボーンにティモシー・ヒギンズ、サンフランシスコ響の首席からの転身

  4. シカゴ発 〓 米国の音楽サイトがシカゴ響の次期音楽監督を予想、マリン・オールソップら6人の名前

  5. クーパースタウン発 〓 グリマーグラス・フェスティバル、夏の音楽祭に向けて屋外ステージを建設

  6. フィラデルフィア発 〓 マリン・オールソップがフィラデルフィア管の首席客演指揮者に

  7. サクラメント発 〓 ホログラムで再現されたマリア・カラスがオーケストラと共演

  8. ボストン発 〓 ボストン響が給与カットと一時休職で合意、タングルウッド音楽祭に希望繋ぐ

  9. ナッシュヴィル発 〓 音楽顧問を務めていたレナード・スラトキンがナッシュヴィル響の音楽監督に

  10. 訃報 〓 ロザリンド・エリアス(90)米国のメゾ・ソプラノ歌手

  11. 訃報 〓 フランツ・バルトロメイ(76)オーストリアのチェロ奏者 / ウィーン・フィルの元首席奏者

  12. シカゴ発 〓 シカゴ・リリック・オペラも2020/2021シーズン全体をキャンセル

  13. 訃報 〓 ルート・ヘッセ(87)ドイツのメゾ・ソプラノ歌手

  14. アスペン発 〓 ソプラノのルネ・フレミングが演出家デビュー

  15. エバンストン発 〓 原田慶太楼に2023年の「ゲオルグ・ショルティ指揮者賞」

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。