東京発 〓 新日本フィルが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

2023/08/18

新日本フィルハーモニー交響楽団が17日、来年4月に幕を開ける2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表した。音楽監督の佐渡裕(Yutaka Sado)にとっては2シーズン目で、定期演奏会を貫くテーマは前シーズンに引き続いての「Wien Line」。ハイドン、マーラー、ブルックナーらウィーンで活躍した作曲家の作品にスポット・ライトを当てる。

本拠地のすみだトリフォニーホールとサントリーホールで行っている定期演奏会は4月19日と20日のコンサートが幕開け。佐渡の指揮で、ベートーヴェンの交響曲第2番、これにソプラノの小林沙羅、メゾ・ソプラノの林美智子を迎えたメンデルスゾーンの劇音楽《夏の夜の夢》。

それを含めて、佐渡の定期演奏会登場は3回。9月にハイドンの交響曲第6番《朝》、ブルックナーの交響曲第7番、2025年1月にマーラーの交響曲第9番を振る。また、「すみだクラシックへの扉」シリーズで4月12日と13日、角野隼斗を迎えたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番と交響曲第5番を指揮する。

定期演奏会に登場する指揮陣は、佐渡に加えて小泉和裕、シャルル・デュトワ、井上道義、久石譲と多彩。「すみだクラシックへの扉」シリーズに大友直人、ヤデル・ビミャミーニ、上岡敏之、ジュリアン・ラクリン、太田弦という陣立て。

上岡はモーツァルトの後期交響曲(39番、40番、41番)を指揮、ラクリンは三浦文彰を迎えてメンデルスゾーンをヴァイオリン協奏曲とベートーヴェンの交響曲第7番を振り、バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲で三浦と共演する。井上のショスタコーヴィチは今回、交響曲第7番《レニングラード》。

写真:New Japan Philharmonic / K.Miura


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ドレスデン発 〓 ザクセン州政府がティーレマンと契約延長せず、シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者は2024年まで

  2. リエージュ発 〓 ワロン王立オペラが次期音楽監督にジャンパオロ・ビサンティ

  3. ベルゲン発 〓 エドワード・ガードナーがベルゲン・フィルとの契約を延長

  4. アテネ発 〓 ギリシャ国立オペラが新制作の《ドン・ジョヴァンニ》をストリーミング配信

  5. マルメ発 〓 マーティン・ブラビンズがスウェーデンのマルメ響の首席指揮者に

  6. ジュネーブ発 〓 第76回「ジュネーブ国際音楽コンクール」のピアノ部門でカナダのケビン・チェンが優勝、日本の五十嵐薫子が3位に

  7. ヴェローナ発 〓 ヴェローナ音楽祭も開催断念

  8. ベルリン発 〓 ベルリン放送響の首席客演指揮者にカリーナ・カネラキス

  9. オスロ発 〓 ノルウェー放送管の次期首席指揮者にペトル・ポペルカ

  10. ベルリン発 〓 ティーレマンがベルリン州立オペラの音楽総監督に、バレンボイムの後任

  11. 訃報 〓 小澤征爾(88)日本の指揮者

  12. リエージュ発 〓 ワロン王立オペラが新シーズン、2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  13. パレルモ発 〓 マッシモ劇場が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  14. デュッセルドルフ発 〓 シューマンの旧居の改修工事始まる、博物館としてリニューアル

  15. ジュネーヴ発 〓 ジュネーヴ大劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。