スウェーデンを代表するオペラ歌手、バリトンのホーカン・ハーゲゴール(Hakan Hagegard)にセクシュアル・ハラスメント疑惑が浮上、ストックホルムの王立音楽アカデミー、オスロのノルウェー国立音楽大学などのポストを辞任した。王立音楽アカデミーは「理事会はハーゲゴールの決定を歓迎する」という声明を発表した。スウェーデンでは昨年11月22日、クラシック音楽ラジオ局「P2」が、ストックホルムやオスロでセクハラ被害を受けた女性たちにインタビューしたドキュメンタリー番組を放送。名指しこそしていないが、著名な音楽家によるセクシュアル・ハラスメントが放置されていると告発していた。
ハーゲゴールは1945年、スウェーデン中西部カールスタード生まれの72歳。王立音楽院、オーストリア・ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院で学んでオペラ・デビュー。イングマール・ベルイマン監督による1975年公開のスウェーデンの映画「魔笛」でパパゲーノの演じて注目を集めた後、世界各地の著名な歌劇場に出演を重ねた。最近は後進の指導に尽力、ストックホルムに実験的なスタジオを起ち上げていた。ソプラノのバーバラ・ボニーと結婚していた時期もある。
ストックホルム発 〓 バリトンのハーゲゴールにセクハラ疑惑、役職辞任
2018/05/01
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