ウィーン発 〓 国立歌劇場のボグダン・ロシュチッチ総監督が契約を延長

2022/06/15

ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)の総監督をめぐり、オーストリア政府は現職のボグダン・ロシュチッチ(Bogdan Roscic)との契約を延長した。ロシュチッチは2020/2021シーズンからその任にあり、今回の契約更改で任期は2030年まで延びる。

ロシュチッチは旧ユーゴスラビア・ベオグラード生まれの58歳。10歳だった1974年に家族と一緒にオーストリアに移住。その後、ドイツ・グラモフォン、デッカ、ソニー・クラシカルといった大手レコード会社を経て現職。劇場経験のない総監督として話題を呼んだ。

国立歌劇場の総監督をめぐっては、アンドレア・マイヤー文化大臣が女性を登用したいと発言しており、その発言がロシュチッチに対する不信任を意味しているのではないかとの見方が浮上していた。今回は女性6人、男性5人の候補者によるオーディションが行われ、ロシュチッチの再任が決まった。

写真:Wiener Staatsoper / Michael Pöhn

関連記事

  1. ダラス発 〓 ダラス交響楽団が首席客演指揮者にジェンマ・ニュー

  2. ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭 〓 代役でネトレプコが《トスカ》に出演

  3. ウィーン発 〓 エリザーベト・レオンスカヤがモーツァルトのピアノ・ソナタ全集をリリース

  4. ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラが新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  5. デトロイト発 〓 演出家のユヴァル・シャロンがミシガン・オペラ・シアターの芸術監督に

  6. 訃報 〓 ハンス=ギュンター・ネッカー(92)ドイツのバス歌手

  7. ベルリン発 〓 バレンボイムが19日に現場復帰

  8. 訃報 〓 ミシェル・セネシャル(91)フランスのテノール歌手

  9. ベルリン発 〓 ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト」が「オブ・ザ・イヤー2023」を発表

  10. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表

  11. ミラノ発 〓 クリスティアン・ティーレマンが代役で久々にスカラ・フィルの指揮台に

  12. ベルリン発 〓 ベルリン・フィル恒例の「ヨーロッパ・コンサート」、今年は本拠地フィルハーモニーのホワイエで

  13. 高雄発 〓 台湾の衛武営国立芸術文化センターが《椿姫》を上演

  14. 訃報 〓 ヒルデ・ザデク(101)ドイツのソプラノ歌手

  15. ロンドン発 〓 グラインドボーン音楽祭も開催断念、ストリーミング配信をスタート

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。