ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)の総監督をめぐり、オーストリア政府は現職のボグダン・ロシュチッチ(Bogdan Roscic)との契約を延長した。ロシュチッチは2020/2021シーズンからその任にあり、今回の契約更改で任期は2030年まで延びる。
ロシュチッチは旧ユーゴスラビア・ベオグラード生まれの58歳。10歳だった1974年に家族と一緒にオーストリアに移住。その後、ドイツ・グラモフォン、デッカ、ソニー・クラシカルといった大手レコード会社を経て現職。劇場経験のない総監督として話題を呼んだ。
国立歌劇場の総監督をめぐっては、アンドレア・マイヤー文化大臣が女性を登用したいと発言しており、その発言がロシュチッチに対する不信任を意味しているのではないかとの見方が浮上していた。今回は女性6人、男性5人の候補者によるオーディションが行われ、ロシュチッチの再任が決まった。
写真:Wiener Staatsoper / Michael Pöhn
ウィーン発 〓 国立歌劇場のボグダン・ロシュチッチ総監督が契約を延長
2022/06/15
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