ウクライナ生まれの指揮者ヴォロディミル・コジュハーリ(Volodymyr Kozhukhar)が3日に亡くなった。82歳だった。死因などは明らかにされていない。旧ソ連を代表する指揮者の一人で、母国ウクライナの首都キエフにあり、タラス・シェフチェンコの名を冠したキエフ国立オペラ・バレエ劇場の指揮者などを歴任、キエフ音楽院の指揮法の主任教授を務めた。
ウクライナ中部ヴィーンヌィツャの生まれ。リセンコ音楽学校、キエフ音楽院でトランペットを学んだ後、旧ソ連時代のモスクワ音楽院に進み、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーの下で指揮を学んだ。1964年にウクライナ国立交響楽団で指揮者としての活動を始めた。
1973年にはキエフ国立オペラ・バレエ劇場の指揮者陣に加わり、1977年から1989年まではモスクワにあるスタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念国立モスクワ音楽劇場の首席指揮者を務めた。その後、1989年から2011年までキエフ国立オペラ・バレエ劇場の首席指揮者を務めた。
教育者としても、1965年から母校のキエフ音楽院やグネーシン音楽学校などで指揮法の講座を持ち、1993年からはキエフ音楽院の指揮法の主任教授を務めていた。1985年に旧ソ連から、1993年にはウクライナから「人民芸術家」の称号が贈られている。
写真:National Opera of Ukraine
訃報 〓 ヴォロディミル・コジュハーリ(82)ウクライナの指揮者
2022/12/16
【最終更新日】2023/02/05
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