イタリアのミラノ・スカラ座(Teatro alla Scala)が次期音楽監督に韓国の指揮者ミョンフン・チョン(MyungWhun Chung)を迎えると発表した。2015年からその任にあり、2026/2027シーズンで退任するリッカルド・シャイーの後任で、チョンの任期は2027年から3年間。
チョンはソウル生まれの72歳。パリ国立オペラの音楽監督(1989ー1994)、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席指揮者(1997ー2005)、ソウル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督(2005ー2015)などを歴任してきた。
また、日本でも東京フィルハーモニー交響楽団のスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザー(2001-2010)、桂冠名誉指揮者(2010-2016)、名誉音楽監督(2016-)を務めている。
スカラ座にはスカラ座フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを指揮してデビュー。以後、140回を超えるコンサートを指揮、音楽監督以外では最もその指揮台に立っており、2023年にはスカラ座フィルの名誉指揮者に任命された。
オペラも、1992年の《ムツェンスク郡のマクベス夫人》を皮切りに、《サロメ》、《蝶々夫人》、《イドメネオ》、《シモン・ボッカネグラ》、《ドン・カルロ》、《魔弾の射手》、《フィデリオ》、《椿姫》と、9作品を指揮している。
写真:Teatro alla Scala
ミラノ発 〓 スカラ座の次期音楽監督にミョンフン・チョン

2025/05/12
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