ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・フィルの首席コンサートマスターを務めるマーティン・シャリフォーが2024/2025シーズンで退団

2024/10/25

ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団(Los Angeles Philharmonic)は首席コンサートマスターのマーティン・シャリフォー(Martin Chalifour)が2024/2025シーズンをもって退団すると発表した。在任30年となり、オーケストラ史上最も長く務めたコンサートマスターとなる。

シャリフォーはカナダ・ケベック生まれの63歳。モントリオール音楽院とカーティス音楽院を卒業、チャイコフスキー国際コンクールで優秀賞、モントリオール国際音楽コンクール優勝を経て、23歳でアトランタ交響楽団とクリーブランド管弦楽団の副コンサートマスターなどを経て、ロサンゼルス・フィルに入団した。

エサ=ペッカ・サロネン(1992-2009)、グスターボ・ドゥダメル(2009-)という二人の音楽監督を支えてきた他、ピエール・ブーレーズ、シャルル・デュトワ、クリストフ・エッシェンバッハ、アラン・ギルバート、フランツ・ウェルザー=メストといった指揮者たちと共演してきた。

ロサンゼルス・フィルはコンサートマスター4人体制を布いてきたが、ネイサン・コールがボストン交響楽団のコンサートマスターに就任、彼の妻タルモット・アキコも離任の予定で、残るのはビング・ワンだけという状況に陥る。また、2009年から音楽監督を務めてきたグスターボ・ドゥダメルが2025/2026シーズンで退任することが決まっているが、後任がまだ決まっていない。

写真:Los Angeles Philharmonic


関連記事

  1. サンディエゴ発 〓 指揮者ラファエル・パヤーレがサンディエゴ響との契約を更新

  2. シカゴ発 〓 リリック・オペラの次期音楽監督にエンリケ・マッツォーラ

  3. ウィーン発 〓 国立歌劇場がストリーミング・サービスの年末ラインナップを発表

  4. リューベック発 〓 クラリネットのサビーネ・マイヤーが来年で引退

  5. ベルリン発 〓 ロレンツォ・ヴィオッティがベルリン・フィルにデビュー、ネゼ=セガンの代役で

  6. プラハ発 〓 セミヨン・ビシュコフがチェコ・フィルの音楽監督を2028年に退任する意向

  7. ヘルシンキ発 〓 スザンナ・マルッキがヘルシンキ・フィルの首席指揮者退任へ

  8. ブルノ発 〓 ブルノ国民劇場がヤナーチェクのオペラ《運命》をライブ・ストリーミング

  9. ハンブルク発 〓 名門ホール「ライスハレ」が使っていないパイプ・オルガンを入れ替え

  10. アウグスブルク発 〓 ソプラノのサリー・ドゥ・ラントにバイエルン州から宮廷歌手の称号

  11. パリ発 〓 パリ国立オペラが総監督のニーフとの契約を更改、2031/2032シーズン終了まで任期延長

  12. ミラノ発 〓 スカラ座が新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  13. グラーツ発 〓 グラーツ歌劇場が2018/2019シーズンのラインナップを発表

  14. トリノ発 〓 王立歌劇場がストリーミング配信、毎日違った作品をアップ

  15. パリ発 〓 グスターボ・ドゥダメルがパリ国立オペラの音楽監督に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。