ルーマニアの指揮者カミル・マリネスク(Camil Marinescu)が7月27日に亡くなった。55歳だった。新型コロナウイルスに感染後、3週間の入院生活をおくっていた。1991年からブカレスト国立歌劇場の指揮者陣の一人で、ドイツのオーケストラを中心に客演活動を続けていた。
首都ブカレスト生まれで、9歳からバスーンを演奏。ジョルジュ・エネスク音楽学校、ルーマニア国立音楽アカデミーでバスーン、作曲、オーケストレーション、合唱を学んだ。その後、フランスの指揮者ピエール・デルヴォー(Pierre Dervaux)に師事している。
ルーマニア国内では、オペラの他、1993年からはかつてのモルダヴィア公国の首都でルーマニア東部にあるヤシのモルドバ・フィルハーモニー管弦楽団(The Moldova Philharmonic)の常任指揮者の他、ルーマニア国立放送管弦楽団(Romanian National Radio Orchestra)の客演指揮者を務めていた。
1998年に来日して大阪シンフォニカー交響楽団に入団し、その後、ハーモニアス室内管弦楽団のコンサートマスターなどを務めるチプリアン・マリネスク(Ciprian Marinescu)は実弟。
写真:Romanian National Radio Orchestra
訃報 〓 カミル・マリネスク(55)ルーマニアの指揮者
2020/07/27
【最終更新日】2023/02/06
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