カラカス発 〓 「エル・システマ」がギネス記録に挑戦、12,000人が会する超ド級演奏会

2021/11/14

出演者の世界記録を更新ー。ベネズエラの音楽教育システム「エル・システマ」が11月13日夜、出演者が12,000人を数える一大演奏会を首都カラカスで開催、出演者数のギネス記録に挑戦した。

演奏会が行われたのは国立音楽社会行動センターのシモン・ボリバル・ホール。演奏会には12歳から60歳までの音楽館が参集、アンドレ・デビッド・アスカニオら複数の指揮者がチャイコフスキーのスラブ行進曲や合唱曲を演奏した。

オーケストラの演奏会の出演者数の過去最多記録は、2019年にサンクト・ペテルブルクでロシアの国歌を演奏した演奏会が持っており、その数は8,097人だった。

「エル・システマ」の世界記録への挑戦は、実はこれが2回目。1回目は2019年に10,071人を集め、前年に亡くなったシステムの創設者ホセ・アントニオ・アブレウ博士の追悼演奏会を行っていた。

しかし、これは手続きの不備でギネス記録として公認されず、今回は改めてのチャレンジ。全土から集まる参加者のため430台のバスが用意され、400人のボランティアがコンサート開催のためのガイドの任に就いたという。さて、認定はいかに。

写真:El Sistema

    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. カッセル発 〓 州立劇場の音楽総監督にラトビアの指揮者アイナルス・ルビキス

  2. ベルリン発 〓 州立歌劇場が新制作の《西部の娘》をライブ・ストリーミング

  3. プラハ発 〓 ビシュコフが手術後の静養でチェコ・フィルの指揮をキャンセル、代役になんとブロムシュテット

  4. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラの新制作《ピーター・グライムズ》、新型コロナで初日を3月6日に延期

  5. ジュネーブ発 〓 ジュネーブ大劇場がモーツァルト《皇帝ティートの慈悲》の新作をライブ・ストリーミング

  6. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーの総監督に演出家のロッテ・デ・ベア

  7. ストックホルム発 〓 ピアノのイゴール・レヴィットがノーベル賞の授賞式で演奏

  8. ミラノ発 〓 スカラ座のプッチーニ没後100年記念コンサートがピアノ伴奏に、オーケストラらのストライキで

  9. ロサンゼルス発 〓 第66回「グラミー賞」発表

  10. モスクワ発 〓 ロシアも連邦機関、博物館、劇場を閉鎖

  11. 訃報 〓 ハンス・ツェンダー(82)ドイツの指揮者、作曲家

  12. ウィーン発 〓 ウィーン・フィル、6月はネルソンスとどっぷり、ヨーロッパ・ツアー、サマー・ナイト・コンサートも

  13. ベルファスト発 〓 ダニエレ・ルスティオーニが任期満了でアルスター管の首席指揮者を退任

  14. ミュンヘン発 〓 ラハフ・シャニがミュンヘン・フィルの首席指揮者に

  15. ウィーン発 〓 ウィーン響の首席指揮者にペトル・ポペルカ、アンドレス・オロスコ=エストラーダの後任

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。