ハンブルク発 〓 名門ホール「ライスハレ」が使っていないパイプ・オルガンを入れ替え

2021/12/28

ハンブルクの名門ホール「ライスハレ=Laeiszhalle」のパイプ・オルガンが撤去され、新しいものに入れ替えられることになった。ホールの音響と合わず、1951年の設置からほとんど使用されていなかったという。

「ライスハレ=Laeiszhalle」は1908年、ハンブルクの船主カール・ライス夫妻の寄付によって開場。かつては北ドイツ放送交響楽団(現在のNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団)が使用していたホールで、2017年からはハンブルク交響楽団が本拠地にしている。

撤去されるパイプ・オルガンはハンブルクに本社を置くベッケラート社製で、4,527本のパイプを持つ。撤去後、ドイツ東部ミュンヒベルクの福音派教会「聖ペテロ=パウロ教会」で再建され、使用される。

一方、「ライスハレ」には約300万ユーロ(約4億円)の予算をかけて、新しいオルガンが据え付けられることが決まっている。2026年のお披露目になるという。

写真:Laeiszhalle


関連記事

  1. フィレンツェ発 〓 演出家の故フランコ・ゼフィレッリの生誕100年、イタリアでは切手も

  2. ロンドン発 〓 イギリスの音楽家のビザなし渡航でEU加盟19カ国と合意と発表

  3. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが新制作の《こうもり》を大晦日にライブ・ストリーミング

  4. マドリッド発 〓 テアトロ・レアルが新制作のプッチーニ《トスカ》をストリーミング配信

  5. エーテボリ発 〓 サントゥ=マティアス・ロウヴァリが2024/2025シーズンでエーテボリ響の首席指揮者を退任

  6. ザールブリュッケン発 〓 ザールラント州立劇場が音楽総監督のセバスティアン・ルランとの契約を延長

  7. ライプツィヒ発 〓 チェロの鈴木秀美が「ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクール」のチェロ/バロック・チェロ部門の審査委員長に

  8. ニュルンベルク発 〓 市が財政難で新しいコンサートホールの建設を延期

  9. ワルシャワ発 〓 アントニ・ヴィトの80歳の誕生日コンサートに気候活動家が乱入

  10. ミラノ発 〓 スカラ座の《サロメ》は指揮者がメータからシャイーに

  11. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルの第2バイオリンの首席奏者クリストフ・コンツが指揮活動

  12. ケルン発 〓 WDR交響楽団の次期首席指揮者にマチェラル

  13. ロンドン発 〓 ヤクブ・フルシャ、ロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督に

  14. カールスルーエ発 〓 バーデン州立劇場が音楽総監督のゲオルク・フリッチュとの契約を延長

  15. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルの「ニューイヤー・コンサート」、2025年の指揮者はヤニック・ネゼ=セガン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。