ベルギーの首都ブリュッセルで行われていたエリザベート王妃国際音楽コンクール(Queen Elisabeth International Music Competition)のピアノ部門で現地時間の29日、フランスのジョナサン・フルネル(Jonathan Fournel)が優勝した。2位はロシアのセルゲイ・レッドキン、3位は日本の務川慧悟。また、阪田知樹が4位に入賞した。
エリザベート王妃国際音楽コンクールは、チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノ・コンクールと並ぶ世界三大コンクールの一つで、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽の4部門があり、年を変えて開催されている。ピアノ部門は昨年が開催年だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期された。
今回のピアノ部門にはビデオ審査を通過した58人が参加。リサイタル形式の1次予選を通過した12人が2次予選に進み(通常は24人)、2次予選ではリサイタルとオーケストラとのコンサートに分けて審査を行い、その中から6名が本選が進んだ。本選では自分の選んだ協奏曲とブルーノ・マントヴァーニ作曲の課題曲《妖精の庭から》を演奏した。
優勝したフルネルは、フランス・サルブール生まれの27歳。ドイツのザールブリュッケン音楽大学卒業後、パリの国立高等音楽院で学んだ。2013年にヴィオッティ国際音楽コンクールで優勝、2016年以来、ブリュッセルのエリザベス女王音楽礼拝堂のアーティスト・イン・レジデンスを務めている。
務川は愛知県出身の28歳。東京藝術大学在学中に日本音楽コンクールで1位となり、その後、パリの国立高等音楽院で学び、2019年にはフランスのロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールで2位。また、阪田も愛知県出身で27歳。東京藝術大学を経て現在はドイツのハノーバー音楽演劇大学の大学院に在籍中。
写真:Queen Elisabeth International Music Competition
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ブリュッセル発 〓 エリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門で、フランスのジョナサン・フルネルが優勝
2021/05/30
【最終更新日】2021/09/23
- コメント: 2
エリザベート王妃コンクールピアノ部門の2位は、セルゲイ・レーディキンさんでしたよー。
ご指摘ありがとうございます。記事を訂正しました。
なんで間違えたのか………お恥ずかしい限りです。