ドレスデン発 〓 ザクセン州政府がティーレマンと契約延長せず、シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者は2024年まで

2021/05/11
【最終更新日】2021/06/09

ドイツのザクセン州政府のバルバラ・クレプシュ(Barbara Klepsch)社会・消費者保護大臣が5月10日、シュターツカペレ・ドレスデン(ザクセン州立歌劇場管弦楽団)の首席指揮者を務めるクリスティアン・ティーレマンとの契約が2024年を超えて延長されないと発表した。文化相はまた、州立歌劇場の芸術監督ペーター・タイラーも2024年で退任となることを発表、体制を一新させる姿勢を鮮明にした。

ティーレマンが首席指揮者に就任したのは2012年。一方、タイラーは2018年から。後任については具体的な候補者が浮上しているわけではなく、これからという。

ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンは2013年から、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に代わってオーストリア・ザルツブルクの復活祭音楽祭のレジデント・オーケストラを務めてきた。しかし、こちらも音楽祭の新しい総監督に就任したニコラウス・バッハラーとの路線の違いから、2022年を最後に音楽祭を去ることが決まっている。

写真:Staatskapelle Dresden


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