オーストリアのリンツ・ブルックナー管弦楽団(Bruckner Orchester Linz)が首席客演指揮者にリトアニア出身の若手女流指揮者のギールデ・シュレカイテ(Giedrė Šlekytė)を迎えると発表した。ブルーノ・ヴァイルの後任で、任期は2021/2022シーズンから。
シュレカイテはリトアニアの首都ビリニュス生まれの30歳。リトアニアで学んだ後、オーストリアのグラーツ国立音楽大学、ドイツ・ライプチヒのフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学、チューリッヒ芸術大学で学んだ。
2015年にザルツブルク音楽祭期間中に行われている「ネスレ&ザルツブルク音楽祭青年指揮者コンクール」、デンマーク・コペンハーゲンで行われている「ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」で入賞。2016/2017シーズンからドイツのクラゲンフルト州立劇場の第1指揮者を務め、各地のオーケストラへ客演を続けている。
リンツは作曲家のアントン・ブルックナーゆかりの街。ブルックナーはリンツ市内にある旧大聖堂のオルガン奏者として音楽家としてのキャリアを本格的にスタートさせ、亡くなって郊外にある聖フローリアン修道院のパイプ・オルガンの下に埋葬されている。
作曲家の生誕150周年だった1974年に開館したホールも「ブルックナー・ハウス」と名付けられており、毎年9月半ばから10月半ばにかけてリンツ・ブルックナー音楽祭が行われている。リンツ・ブルックナー管弦楽団はそのレジデントオーケストラ。
前身は1803年に設立されたリンツ州立劇場管弦楽団。作曲家の名が付いたのはナチス政権時代で、戦後は州立劇場管弦楽団に戻り、1967年にまた名称が変更されたが、並行して州立劇場の公演も手掛けている。2017年からはマーカス・ポシュナーが音楽監督。
写真:Giedrė Šlekytė.com
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リンツ発 〓 リンツ・ブルックナー管弦楽団の首席客演指揮者にリトアニア出身の若手女流指揮者ギールデ・シュレカイテ
2021/03/20
【最終更新日】2021/06/21
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