ブッパータール発 〓 市の音楽総監督に25歳のパトリック・ハーン

2020/08/04

ドイツ・ブッパータール市が音楽総監督(GMD)にオーストリアの若手指揮者パトリック・ハーン(Patrick Hahn)を起用することを決めた。英国の女流指揮者ジュリア・ジョーンズの後任で、任期は2021/2022シーズンから。ハーンはグラーツ出身の24歳。ドイツで最も若い音楽総監督となる。

ブッパータール市の音楽総監督はヴッパータール交響楽団を指揮してコンサート、オペラともに手がけるポスト。市の発表によると、今回の音楽総監督選びには約100人の応募があり、1月に客演して好印象を残したハーンが満場一致で決まったという。

ハーンはグラーツの少年合唱団で活動後、11歳からグラーツ音楽大学でピアノを専攻。指揮についてはクルト・マズア、ベルナルト・ハイティンクのマスタークラスに参加。米国のアスペン音楽祭とタングルウッド音楽祭で研鑽を積んでいる。

若くしてミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団やドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団を指揮した経験を持ち、バイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ハンガリー国立歌劇場などでオペラも指揮している。

写真:Harrison Parrott / Suntory Hall


    もっと詳しく ▷



関連記事

  1. ボストン発 〓 ヘンデル・ハイドン協会が次期芸術監督に英国の指揮者ジョナサン・コーエン

  2. コンスタンツ発 〓 南西ドイツ・フィルハーモニー管が新しい“シェフ”探し

  3. ミラノ発 〓 スカラ座がシーズン開幕ガラ・コンサートのプログラムを発表

  4. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルに初の中国人メンバー、ヴィオラの首席奏者に梅第揚

  5. パリ発 〓 国立オペラがバスティーユ歌劇場に作曲家サーリアホの記念スペース

  6. フランクフルト発 〓 市立歌劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発、新制作が11も

  7. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が2019/2020シーズンの残りの公演をすべてキャンセル

  8. 東京発 〓 ドミンゴが東京五輪イベントへの出演を辞退

  9. 訃報 〓 ジャン=クロード・マルゴワール(77)フランスの指揮者

  10. ミュンヘン発 〓 ラトルが2025年のエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を受賞

  11. ヘルシンボリ発 〓 ヘルシンボリ響の首席指揮者にマキシム・パスカル

  12. 東京発 〓 N響の第1コンサートマスターに長原幸太

  13. ニューヨーク発 〓 ストラディバリウス「ダ・ヴィンチ」、史上2番目の20億円超で落札

  14. 訃報 〓 ケルスティン・マイヤー(92)スウェーデンのメゾ・ソプラノ歌手

  15. カルロヴィ・ヴァリ発 〓 市議会が地元オーケストラの楽団長を突如解任、それを受けて首席指揮者が抗議の辞任、楽団員は解任撤回の署名集めをスタート

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。