リガ・ユールマラ音楽祭 〓 ネルソンズがバイロイト祝祭管弦楽団を率いて登場、シカゴ交響楽団の代役で

2021/02/26

5年ぶりに復帰してバイロイト音楽祭を締め括る2回のコンサートを指揮するアンドリス・ネルソンズ(Andris Nelsons)がその後、バイロイト祝祭管弦楽団を率いて、母国ラトビアのリガ・ユールマラ音楽祭(Mūzikas festivāls RĪGA JŪRMALA)に客演することになった。9月3日と5日に国立歌劇場でコンサートを行う。

音楽祭は2019年、ヴェルビエ音楽祭の創設者マルタン・エングストロームが創設したもの。首都リガと近郊のユールマラで毎夏行われている。今年は7月16日から8月29日に行われるが、予定されていたリッカルド・ムーティ率いるシカゴ交響楽団の客演がコロナ禍で中止となり、その代役にバイロイト祝祭管が登場することになった。

ネルソンスはバイロイト音楽祭で《パルジファル》、《ローエングリン》、《ワルキューレ》、《ワルキューレ》と《神々の黄昏》の音楽を取り上げるが、リガにもそのプログラムをそのまま持ち込む。歌手陣も同行する。

リガの街はワーグナーゆかりの街。ドイツ人が切り拓いたこの街にあったドイツ・バルト人のための劇場で、ワーグナーは1837年から1939年にかけて指揮者として活動していた。また、リガで過ごした時期に《リエンツィ》を作曲したといわれている。

写真:Boston Symphony Orchestra


    音楽祭プロフィールはこちら ▷

    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ザルツブルク復活祭音楽祭 〓 10月に延期

  2. ロンドン発 〓 アンドラーシュ・シフが足の骨折で「BBCプロムス」出演をキャンセル、代役にチョ・ソンジン

  3. ペーザロ発 〓 ロッシーニ・オペラ・フェスティバルが2025年の公演ラインナップを発表

  4. ザルツブルク発 〓 ベルリン・フィルがザルツブルク復活祭音楽祭のレジデント・オーケストラに復帰

  5. グラインドボーン音楽祭 〓 来年からのツアー指揮者にベン・グラスバーグを起用

  6. エディンバラ発 〓 エディンバラ国際フェスティバルの次期芸術監督にニコラ・ベネデッティ、初の女性、初のスコットランド人、初の現役音楽家

  7. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭が早くも2024年の音楽祭の詳細を発表

  8. ザルツブルク発 〓 ロバート・ウィルソン演出の《メサイア》で2020年のモーツァルト週間が開幕

  9. 宮崎発 〓 宮崎国際音楽祭が2023年の概要を発表

  10. ルツェルン発 〓 ルツェルン音楽祭が2025年夏の公演ラインナップを発表、ラトルが祝祭管振って音楽祭にデビュー

  11. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が今後の計画を発表、音楽祭150周年の2026年から新しい《指環》

  12. ルツェルン発 〓 ルツェルン音楽祭がノイマン指揮チェコ・フィルの未発表録音ををリリース

  13. ザルツブルク発 〓 モーツァルト週間が2026年に新制作の《魔笛》を上演

  14. マチェラータ発 〓 ・オペラ・フェスティバルが2021年のスケジュールを発表

  15. エクス=アン=プロヴァンス発 〓 夏の音楽祭が2023年のスケジュールを発表、ラトルの《ヴォツェック》、マケラのストラヴィンスキーが登場

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。