カナダのモントリオール交響楽団(Orchestre symphonique de Montréa)が25日、2020年に音楽監督のポストを退任したケント・ナガノ(Kent Nagano)に「名誉指揮者=Conductor Emeritus」の称号を贈ることを決めた。ナガノは2006年から音楽監督を務めてきた。
モントリオール響は1934年の創設で、1954年から現在の名称に変更された。「名誉指揮者」の称号を贈るのは、オーケストラの創設者であるウィルフリード・ペルティエ、1961年から1967年にかけて音楽監督を務めたズービン・メータに次いで三人目。一方、歴代の音楽監督の中で最も長く、1977年から2002年にかけて25年にわたってその任にあったシャルル・デュトワには贈られていない。
オーケストラはその期間に黄金時代を築き、世界的な名声を獲得したが、自身のパワー・ハラスメントをめぐってデュトワは楽団員と対立、2002年に突然辞任した経緯がある。また、2019年になって、在任中のセクシャル・ハラスメントが告発され、オーケストラによる調査が行われている。
写真:Orchestre symphonique de Montréa
もっと詳しく ▷
モントリオール発 〓 モントリオール交響楽団がケント・ナガノに名誉指揮者の称号
2021/02/26
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。