スウェーデンのメゾ・ソプラノ歌手ケルスティン・マイヤー(Kerstin Meyer)が15日に亡くなった。92歳だった。スウェーデンを代表する歌手の一人で、1950〜70年代にかけて世界的な活躍を続けた。
ストックホルムの王立音楽院で学んだ後、オペラ・アカデミーで学び、オーストリアとイタリアでも研鑽を積んだ。プロ・デビューは1952年で、スウェーデン王立歌劇場でヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》のアズチェーナ役を歌った。
その後、1952〜61年、1969〜81年にかけて王立歌劇場のメンバーとして歌劇場を支えるかたわら、メトロポリタン歌劇場など世界各地の歌劇場に出演を重ねた。ヴェルディ、ワーグナー、ビゼー、ベルリオーズ、ストラヴィンスキー、サン=サーンス、グルックと、幅広いレパートリーを歌っている。
その一方、後進の指導にも尽力。1984年から1994年まで、ストックホルムのオペラ大学の学長を務めた。
引退後も機会があれば舞台に立ち、最後に歌ったのは2013年。マルメ・オペラでソンドハイムの《リトル・ナイト・ミュージック》のアームフェルト夫人を歌っている。
写真:Claus Gertsen / TT
訃報 〓 ケルスティン・マイヤー(92)スウェーデンのメゾ・ソプラノ歌手
2020/04/19
【最終更新日】2023/02/16
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。