訃報 〓 ケルスティン・マイヤー(92)スウェーデンのメゾ・ソプラノ歌手

2020/04/19
【最終更新日】2023/02/16

スウェーデンのメゾ・ソプラノ歌手ケルスティン・マイヤー(Kerstin Meyer)が15日に亡くなった。92歳だった。スウェーデンを代表する歌手の一人で、1950〜70年代にかけて世界的な活躍を続けた。

ストックホルムの王立音楽院で学んだ後、オペラ・アカデミーで学び、オーストリアとイタリアでも研鑽を積んだ。プロ・デビューは1952年で、スウェーデン王立歌劇場でヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》のアズチェーナ役を歌った。

その後、1952〜61年、1969〜81年にかけて王立歌劇場のメンバーとして歌劇場を支えるかたわら、メトロポリタン歌劇場など世界各地の歌劇場に出演を重ねた。ヴェルディ、ワーグナー、ビゼー、ベルリオーズ、ストラヴィンスキー、サン=サーンス、グルックと、幅広いレパートリーを歌っている。

その一方、後進の指導にも尽力。1984年から1994年まで、ストックホルムのオペラ大学の学長を務めた。

引退後も機会があれば舞台に立ち、最後に歌ったのは2013年。マルメ・オペラでソンドハイムの《リトル・ナイト・ミュージック》のアームフェルト夫人を歌っている。

写真:Claus Gertsen / TT




関連記事

  1. ベルン発 〓 市立劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  2. ストックホルム発 〓 スウェーデン王立オペラが演奏会形式の《トスカ》を収録、ストリーミング

  3. ミラノ発 〓 スカラ座のコンサート、ハーディングの代役になんと、バレンボイム

  4. シンシナティ発 〓 シンシナティ響の次期音楽監督にクリスティアン・マチェラル

  5. 東京発 〓 東フィルが2025シーズンの公演ラインナップを発表

  6. ブランデンブルク・アン・デア・ハーフェル発 〓 ブランデンブルク響の首席指揮者にオリヴィエ・タルディ

  7. グラナダ発 〓 国際音楽舞踏祭の開催の最終判断は5月20日に

  8. ベルリン発 〓 指揮者のダニエル・バレンボイムが脊椎手術、2月いっぱい休養

  9. 訃報 〓 クラウディオ・カヴィーナ(58)イタリアの指揮者・カウンターテナー

  10. ベルリン発 〓 バレンボイムが体調不良で新制作の《指環》の指揮を断念、代役にティーレマン

  11. ブカレスト発 〓 国立歌劇場が新シーズンの開幕を延期、新型コロナウイルスの感染急拡大で

  12. ロンドン発 〓 「グラモフォン・アワード2019」の年間賞など発表

  13. ハンブルク発 〓 指揮者のケント・ナガノがドイツの「共和国功労勲章大功労十字章」を受章

  14. 訃報 〓 カミラ・ウィックス(92)米国のヴァイオリン奏者

  15. ペーネミュンデ発 〓 ニューヨーク・フィルが新型コロナの世界的流行以来初の海外公演、ドイツ・ウーゼドム音楽祭に客演

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。