レイキャビック発 〓 アイスランド響の首席指揮者兼芸術監督にソプラノ歌手、指揮者として活躍するバーバラ・ハンニガン

2024/05/15

アイスランド交響楽団(Sinfóníuhljómsveit Íslands)がソプラノ歌手、指揮者として活躍するバーバラ・ハンニガン(Barbara Hannigan)を次期首席指揮者兼芸術監督に迎えると発表した。2021年にオーケストラ史上初の女性首席指揮者に就任し、2023/2024シーズンをもって退任すると発表したエヴァ・オッリカイネンの後任で、任期は2026年から3シーズン。

ハンニガンはカナダ・ウェイバリー生まれの53歳。トロント大学卒業後、米国のラヴィニア音楽祭やオランダのハーグ王立音楽院で研鑽を積んだ。現代作品の第一人者で、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの著名なオーケストラと共演を重ね、90近い新作の世界初演に加わっている。

指揮者としての活動は2000年代後半から本格化。オランダを拠点とするアンサンブル、ルートヴィヒ管弦楽団を指揮、歌唱を担当したファースト・アルバム「Crazy Girl Crazy」が2018年に米国のグラミー賞を受賞している。また、2018/2019シーズンから、スウェーデンのエーテボリ交響楽団の首席客演指揮者を務めている。

アイスランド交響楽団を初めて指揮したのは2022年春で、レイキャヴィーク芸術祭でアイヴス、シェーンベルク、ベルク、ガーシュウィンなどのプログラムを指揮。2023年にはハイドンの交響曲第96番、マーラーの交響曲第4番などを指揮、マーラーでは自ら独唱も受け持った。その後、この4月にも、プーランク、シュトラウスのプログラムで共演している。

写真:LUDWIG


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ジェノヴァ発 〓 第56回「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」でイタリアのジュゼッペ・ギボーニが優勝

  2. ボローニャ発 〓 指揮者のオクサーナ・リーニフが疲労でダウン、ボローニャ劇場の公演の指揮をキャンセル

  3. モスクワ発 〓 フェドセーエフがチャイコフスキー記念大交響楽団の首席指揮者兼音楽監督を退任、後任に若手アルセンティ・トカチェンコ

  4. ツィナンダリ発 〓 ベルリン・フィルの「ヨーロッパ・コンサート」、2024年はジョージアのツィナンダリで

  5. ワルシャワ発 〓 ワルシャワ国立フィルの音楽監督にクシシュトフ・ウルバンスキ

  6. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが新制作の《薔薇の騎士》をライブ・ストリーミング

  7. 訃報 〓 ラドゥ・ルプー(76)ルーマニア出身のピアニスト

  8. ハノーファー発 〓 名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」がヨアナ・マルヴィッツと契約、女性指揮者は二人目

  9. 訃報 〓 アガ・ミコライ(51)ポーランドのソプラノ歌手

  10. ハノーファー発 〓 州立劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表、第2カペルマイスターの熊倉優が新制作の2作品を指揮

  11. ワイマール発 〓 演出家のアンドレア・モーゼスがワイマール国民劇場のオペラ監督に

  12. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラがゲルギエフに加え、ネトレプコの今後の出演をキャンセル

  13. バイロイト発 〓 ジョン・ルンドグレンが《さまよえるオランダ人》からも降板、バイロイト音楽祭の出演をすべてキャンセル

  14. ロサンゼルス発 〓 ボチェッリのコンサート映画『アンドレア・ボチェッリ30 – ザ・セレブレーション』が完成

  15. ロサンゼルス発 〓 Netflixがバーンスタインを描いた映画『Bernstein』の製作に参加

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。